FIRE COLUMN
FIREまで何年かかる?年収・貯蓄率・運用で変わる達成年数

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FIREまで何年かかるかを、年齢や年収だけで決めることはできません。生活費、貯蓄率、今ある資産、運用、そして必要なら少し働けるか。30歳で会社を辞めた僕が、6年後に感じた「計算だけでは決まらない距離」の測り方を整理します。
まいど!ワクワクFIREのまるです。
「FIREまで何年かかるんやろ?」
資産形成を始めると、これが気になって仕方なくなります。5年でいけるのか、10年なのか、いやいや20年コースなのか。僕も投資を始めたころは、ゴールまでの距離を何度も計算していました。
ただ、FIREまでの年数は、年収だけでは決まりません。生活費、貯蓄率、今ある資産、運用の値動き、FIRE後に少し働くかどうか。どれか一つが変わるだけで、必要な年数はけっこう動きます。
FIREまでの年数に、決まった答えはない
FIREは「何歳で達成したら合格」という試験ではありません。年間の生活費を資産や収入でまかなえる状態を、自分なりに作ることです。
一人暮らしと家族暮らしでは必要なお金が違います。住む場所が違えば家賃も変わる。完全に働かないのか、週に少しだけ仕事をするのかでも、必要な資産は変わるんよな。
だから「年収○万円なら何年」という表だけを見て、自分の未来を決めるのは危険です。表は地図にはなりますが、実際の道には坂道も寄り道もあります。
まずは運用なしの単純計算で距離を見る
最初から複雑なシミュレーションを作るより、いったん運用を入れない単純計算をすると、距離感をつかみやすいです。
たとえば、目標資産を6000万円、今ある資産をゼロとします。年間180万円を貯めるなら、6000万円÷180万円で約33年。年間300万円を貯めるなら、約20年です。
もちろん、これは運用益も税金も生活の変化も入れていない、ただの割り算です。現実の予言ではありません。でも、毎年いくら残せるかで距離が大きく変わることは見えます。
今ある資産が1000万円なら、目標との差は5000万円。年間200万円を貯めるなら25年というように、スタート地点も必ず入れて考えます。ゼロからの年数だけ見て「自分は遅い」と落ち込む必要はないです。
年収が高くても、FIREまで遠い人がいる理由
年収が高い人ほどFIREに近そうに見えます。これは半分正しい。ただ、収入が増えたぶん生活費も膨らむと、資産形成に回るお金は増えません。
手取り月50万円で月45万円使う人と、手取り月30万円で月20万円に収める人では、後者のほうが毎月残るお金は大きい。年収の看板より、毎月いくらを自分の未来へ移せるかが本体です。
しかも、生活水準はいったん上がると下げにくい。FIREを目指しているのに、昇給のたびに家賃、車、外食、サブスクが増えていったら、ゴールは逃げていきます。年収アップは大事ですが、使い切らない仕組みも同じくらい大事やなと思います。
貯蓄率が上がると、FIREまでの年数が縮む
貯蓄率は、手取り収入のうち何割を残せたかです。手取り30万円で毎月6万円を残すなら20%。手取り40万円で毎月12万円を残すなら30%になります。
同じ年収でも、住居費や家族の支出、趣味に使う金額で貯蓄率は変わります。反対に、年収が高くなくても、満足度の低い支出を整理して毎月残せれば、着実に前へ進める。
ただし、貯蓄率を上げるために、家族との時間や健康まで削るのは違います。節約の数字は伸びても、人生の中身が痩せたら、何のためにFIREを目指しているのか分からんようになります。
運用は年数を縮める可能性があるが、予定表ではない
投資の運用益があれば、貯めるだけより早く目標へ届く可能性があります。一方で、毎年同じ割合で増える資産はありません。上がる年もあれば、下がる年もある。
運用益を最初から満額で見込んで、「この年に会社を辞める」と固定すると、相場が崩れた時に計画まで崩れます。運用は追い風として見る。生活費を守るお金まで、追い風が吹く前提にしない。このくらいの距離感が現実的です。
僕自身、資産が増えた時期だけではなく、大きく減った時期も経験しました。増える数字を見ていると、次も増えるような気持ちになる。でも、相場は僕の予定表どおりには動いてくれへんのです。
FIRE後に少し働けるなら、必要な年数は変わる
完全FIREでは、生活費のすべてを資産から出す設計になります。Side FIREなら、資産に加えて小さな収入を組み合わせられる。月5万円の収入でも、年間では60万円です。
この60万円を「たった5万円」と見るか、「毎年60万円分、資産の取り崩しを抑えられる」と見るかで、考え方は変わります。もちろん、仕事が続く保証や収入額の保証ではありません。できる時だけ働く、必要な分だけ働くという選択肢の話です。
FIRE後に働いたら失敗、というルールはありません。働くことを禁止するのではなく、働く主導権を自分へ戻す。そう考えれば、FIREまでの年数を短くする方法は、資産を増やすだけではなく、必要生活費を補う力を持つことにもなります。
僕は28歳で投資を始め、30歳で会社を辞めた
僕は28歳で投資に目覚め、365日がむしゃらに資産形成へ向き合い、30歳で会社を辞めました。後年の記事では、FIRE時の資産を6000万円と振り返っています。
ただ、これを「2年で6000万円作る方法」として読まれたら、話が違います。僕の収入、当時の投資環境、生活、考え方が重なった一つの事例です。誰でも同じ年数で再現できるものではありません。
会社を辞めた後も、ずっと計画どおりだったわけではないです。ゲームに時間を使いすぎた時期もあったし、会社づくり、YouTube、コミュニティ、note、トレードなど、あれこれ試してきました。FIRE5年目、6年目になっても、生活の形は更新中です。
資産が増えても、不安が終わるとは限らない
資産が増えると、FIREまでの距離は近づいたように感じます。でも、数字が増えたら不安がゼロになるかというと、そう単純でもありません。
2024年12月のピークとして、後年の記事で1億4000万円以上を振り返ったことがあります。その後、2026年2月にはピークから一億円弱減ったと書き、「FIRE卒業」と表現しました。ここで大事なのは、数字を現在の残高として扱わないこと。そして、資産が多くても家族の安心や自分の心が揺れることはある、という現実です。
年数を計算する時も、目標額だけを神様のように扱わない。生活防衛資金、家族との相談、いざという時に働ける道。こうした「戻れる仕組み」があるほうが、最後の一歩は踏み出しやすくなります。
FIREまで何年かかるかを計算する4つの項目
- 年間生活費。毎月の支出を12倍し、税金や保険、家電、医療などの臨時費も別に置く。
- 今ある資産。現金、投資資産、近く使うお金を同じ箱に入れずに見る。
- 年間で残せる金額。年収ではなく、手取りから生活費を引いて実際に残る金額を使う。
- FIRE後の収入。完全にゼロなのか、少し働くのか、働くなら何を選べるのかを考える。
この4つが見えたら、まずは運用なしで距離を出す。その後に運用や家族の変化を複数パターンで足していけばいい。最初から未来を一発で当てようとせんでええんです。
FIREまでの年数より、何年でも戻れる自分を作る
FIREまで何年かかるかは、年収・貯蓄率・資産・運用・働き方で変わります。だから、誰かの年数を見て焦るより、自分の数字を一年に一度見直すほうが役に立つ。
僕も30歳で会社を辞めた後、資産も家族も、自由の意味も変わりました。最初に描いたFIRE生活にしがみつくより、その時の暮らしに合わせて選び直す。これが6年たっても生きている、僕なりの現実です。
計算はする。でも、計算に人生を預けきらない。足りなければ支出を見直す、少し働く、人に相談する。そうやって次の一手を持っておくほうが、ほんまに強いんよな。
現場からは以上です!