FIRE COLUMN
FIREの生活防衛資金はいくら?退職後に現金で残す目安

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FIRE6年目の僕が、資産額より先に用意してよかったもの
FIREを目指していると、必要な資産額を何度も計算したくなります。年間生活費が300万円なら、4%ルールでは7,500万円。そこに税金、社会保険料、教育費、住まいの修繕費、インフレ、相場の暴落を加えると、必要額は簡単に膨らみます。
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FIREの生活防衛資金は、単に生活費何か月分と決めるものではありません。退職後の収入、家族の支出、税金や保険料、投資資産の値動きを見て、相場が荒れても売らずに暮らせる現金を考えます。
まいど!ワクワクFIREです。
「FIREするなら、生活防衛資金はいくら残せばいい?」
よく「生活費6か月分」「1年分」といった目安を見かけます。目安を持つのはいいけど、その数字だけで決めると、退職後の家計には合わないことがあります。収入が本当にゼロなのか、家族がいるのか、税金や保険料がいつ来るのか、資産がどれくらい動くのか。人によって必要な現金は変わるんよな。
僕は資産6,000万円で会社を辞め、その後に大きな資産の増減も経験しました。資産が多いときほど「現金なんて少なくていい」と思いやすい。でも、相場が下がったとき、現金はリターンを生まない代わりに、生活を売却から守ってくれる。ここは数字以上に大きいです。
生活防衛資金は「すぐ使うお金」
生活防衛資金は、投資で増やすためのお金ではありません。仕事がなくなった、相場が下がった、家族の医療費が出た、家電が壊れた。そんなときに、値下がりした資産を急いで売らずに使うためのお金です。
FIRE後は給与の入金がなくなります。配当や副業収入があっても、毎月同じ日に同じ金額が入るとは限らない。だから、「生活費の何か月分」だけでなく、「次の収入がなくても、どの支払いを守るか」で現金の役割を考えます。
現金を持つことは、投資をやめることではないです。使う時期が近いお金と、長期で運用するお金を分けるだけ。全部を値動きにさらさないことで、投資との距離も取りやすくなります。
必要な現金を決める5つの材料
| 材料 | 確認すること |
|---|---|
| 必須支出 | 家賃、食費、通信、保険など月に必ず出るお金 |
| 年払い | 税金、保険、更新料などのまとまった支出 |
| 家族の変化 | 教育、医療、出産、介護などの予定 |
| 収入の安定度 | 配当、副業、パートなどが止まる可能性 |
| 資産の値動き | 下落時に生活費を売る必要があるか |
同じ月20万円の生活でも、毎月安定した収入がある人と、資産の取り崩しだけで暮らす人では、現金の役割が違います。家族の支出が大きく変わる時期なら、平均の生活費より予備を厚く見る必要もある。
「何か月分」より、支払いの順番を作る
僕なら、現金を一つの袋にせず、支払いの順番で分けます。
- 毎月の生活費と固定費を払う口座
- 税金・保険料・年払いを置く口座
- 医療・修理・家族の急な支出のための予備
口座を分けるかどうかは家庭の管理しやすさで決めればいい。大切なのは、どのお金をいつ使うかが分かることです。生活用の現金と、いざというときの現金を同じ残高として見ると、安心して使える金額が分からなくなります。
税金や社会保険料は、退職直後と翌年で出方が変わることがあります。月の生活費だけを12倍せず、まとまった請求も年間表に入れておく。これだけで、現金の必要量の見え方が変わるんよな。
現金を厚くするほど良い、とは限らない
現金は安心をくれますが、持ちすぎれば物価上昇で買えるものが減る可能性もあります。だから、現金を無限に増やすのではなく、使う予定とリスクの許容範囲で決めます。
「現金が多いから投資の機会を逃している」と焦る必要もないし、「現金があるから何をしても大丈夫」と思う必要もない。資産の中で、現金、長期の運用、すぐ使う予算の役割を分けると、どちらかに偏りにくくなります。
僕も相場が上がっているときは、現金が眠っているように見えました。でも、暴落時に資産を売る必要がなくなるなら、その現金は眠っているのではなく、選択肢として働いている。見えにくいけど、かなり重要な仕事です。
FIRE直後は、現金のルールを厳しめにする
退職直後は、生活の変化も大きいし、税金や保険料の請求も読みにくい時期です。最初の1年は、使う予定がはっきりしない投資を増やすより、現金の流れを確認することを優先してもいい。
僕はFIRE直後、自由になったことで活動や遊びに気持ちが向きました。自由は素晴らしいけど、支払いの予定まで消してくれるわけではない。生活費、家族の費用、制度の手続きを先に置いてから、残りの時間とお金を遊びに回すほうが、気持ちよく使えます。
相場が下がったとき、現金が守るもの
相場の下落は、資産の評価額を減らします。ただ、生活費が同じ日に必要になることは変わらない。現金がなければ、値下がりした資産を売って支払いに充てることになります。
僕は大きな下落で、資産を売る判断をしました。家族の安心を優先した判断で、損失が小さくなる魔法ではありません。それでも、売るタイミングを自分で選べる現金があれば、焦り方は変わる。現金は、相場を予測するためではなく、決断の時間を買うものやと思います。
暴落時に売らないための現金ルールとして、「現金が何か月分を切ったら働き方を見直す」「支出のどの部分を一時的に止める」「家族といつ話す」を書いておく。ルールがあれば、ニュースを見るたびに慌てずに済みます。
現金の目安を計算する簡単な式
まず、必須の月間支出を出します。次に、税金や保険料などの年払いを12か月で割って、毎月の予算に足す。さらに、急な支出のための予備を別に置く。これで「生活防衛資金」と「年間支払い」が混ざりにくくなります。
たとえば必須支出が月20万円なら、6か月で120万円、1年で240万円です。これはあくまで計算の例で、誰にでも1年分が正解という意味ではありません。収入が安定しているか、家族がいるか、仕事へ戻りやすいかで、現金を置く意味は変わります。
現金の額は、半年ごとに見直す
子どもの成長、住まいの変更、働き方、資産の値動きで、必要な現金は変わります。一度決めた金額を神棚に置かず、半年ごとに実際の支出と比べる。
現金を増やすべきか迷ったら、まず「何のために必要なのか」を書きます。目的がない不安から現金を増やすと、いくらあっても足りない気持ちになる。逆に、半年後の保険料、1年分の生活費、急な医療費という役割が見えれば、必要な範囲で落ち着いて決められる。
生活防衛資金は、自由を減らすお金ではない
FIREを目指すと、現金より投資、安定より成長、と考えたくなります。僕もそういう気持ちになったことがあります。でも、現金があるからこそ、相場が下がった日に生活を守り、嫌な仕事へすぐ戻らず、家族と話して決められる。
切り札を常に持て、余裕の根拠を潜ませろ。生活防衛資金は、この言葉をお金の形にしたものかもしれません。金額の正解を探し続けるより、自分の暮らしが止まらない現金を作る。ほんまに、それで十分に意味があります。