FIRE COLUMN
FIREシミュレーションの作り方|家計・利回り・暴落を一枚で見る

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FIREシミュレーションは、資産がいつ尽きるかを断言する占いではありません。生活費、資産、収入、運用の仮定を一枚に置き、相場が下がったときに何を変えられるかを見るために使います。
まいど!ワクワクFIREです。
FIREを考えると、シミュレーションを作りたくなります。資産を入力して、利回りを入れて、何年持つかを見る。数字が右肩上がりになると安心し、下がるグラフを見ると急に怖くなる。
けど、FIREシミュレーションは未来を当てる機械ではありません。利回りも物価も、家族の支出も、同じ条件で続かない。シミュレーションの役割は、「この前提が崩れたら、どの手を使うか」を見えるようにすることです。
僕は大きな資産の増減を経験し、数字が気持ちを動かす怖さを知りました。資産が増えた時期だけを使った計算は、ほんまに心地いい。でも、下落や収入ゼロのケースを入れて初めて、生活の耐久力が見えるんよな。
FIREシミュレーションに入れる6つの項目
| 項目 | 入力するもの | 注意点 |
|---|---|---|
| 現在の資産 | 現金、投資、年金など | 役割ごとに分ける |
| 年間支出 | 生活費、税金、保険、臨時費 | 月額だけで終わらせない |
| 収入 | 給与、配当、副業、年金など | 安定度と手取りを分ける |
| 運用の仮定 | 利回り、手数料、税金 | 複数の率を並べる |
| 物価 | 生活費の上がり方 | 一つの予測に固定しない |
| 相場の順番 | 退職直後の下落など | 平均だけを見ない |
計算式を複雑にするより、入れ忘れを減らすほうが先です。特に、現金と投資資産を全部足して一つの数字にすると、使えるお金と値動きのあるお金の違いが消えてしまいます。
最初に作るのは「普通のケース」
まずは、今の生活を大きく変えないケースを作ります。月の支出、年払い、働く収入、現金、投資資産を置く。ここでは、将来を楽観も悲観もしない。現在の家計がどんな形をしているかを見るだけで十分です。
年間の資産変化を簡単に表すなら、年末資産は「年初の資産に運用の増減を加え、支出を引き、収入を足したもの」と考えられます。ただし、実際の相場は毎年同じ率で動きません。式が合っていても、入力が現実を代表するとは限らないんよな。
普通のケースで確認したいのは、毎年いくら取り崩すのか、収入がどれくらい支出を埋めるのか、現金が何年もつのかです。数字を一つにまとめず、資産の残高と現金の残高を別の線で見ると、危ない場所が分かりやすくなります。
次に「物価が上がるケース」を作る
今の月20万円が、10年後も20万円とは限りません。食費だけ上がる、家賃だけ更新で変わる、子どもの費用が一定期間だけ増える。生活費のすべてに同じ率を掛けるより、上がり方を分けるほうが家計に近づきます。
シナリオは、物価がほぼ変わらない、全体がゆっくり上がる、特定の支出が大きく上がる、のように複数置けます。数値は予測ではなく、行動を決めるための仮定です。計算結果が少し悪くなったとき、支出を変えるのか、収入を作るのか、住まいを変えるのかを考えます。
FIREの計算に物価を入れると、必要資産が大きく見えることがあります。でも、これは怖がらせるためではなく、今の生活費がどれだけ固定されているかを知るためです。
一番大事な「退職直後の暴落ケース」
運用期間全体の平均利回りが同じでも、退職直後に下がるか、しばらく上がったあとに下がるかで、生活への影響は変わります。資産が減った状態で生活費を売却し続けると、回復までの時間に使う元本が小さくなるからです。
僕は仮想通貨やデイトレで、大きな利益と損失の両方を経験しました。残高が急に減ったとき、計算表の平均利回りは気持ちを守ってくれへん。必要なのは、生活費を現金から出す期間、売らない支出、働く条件を決めることでした。
暴落ケースには、相場が下がることだけを入れない。収入が止まる、家族の支出が増える、医療費が出る、という現実の変化も重ねる。悪いことを全部盛りにするのではなく、起こり得る組み合わせを2〜3通り置くのが扱いやすいです。
収入を「ゼロか百か」で置かない
FIREのシミュレーションでは、退職後収入をゼロにする人も多いです。完全に働かない前提を確認する意味はあります。でも、実際には月数万円の仕事や配当、臨時の収入が入ることもある。
僕は会社を辞めたあと、発信やコミュニティ、配達などを試しました。配達で22,000円になった回はありましたが、それを毎月の収入として表へ入れてはいません。一度の結果と、続く収入は別やからです。
収入は、ゼロ、少額、安定、という3ケースで置く。収入が増えるほど自由時間が減る可能性も、コストとして考える。お金だけでなく、疲れ、家族との時間、続けやすさを含めて、働く意味を見ます。
シミュレーションの結果で見る3つの数字
- 資産が減り始める時期
- 現金が底をつく時期
- 前提を変えないと苦しくなる時期
資産が減ること自体が失敗ではありません。FIREでは資産を使うため、残高が減る年もあります。問題は、どの資産を、どの順番で、どの支出に使うかが自分で説明できないことです。
現金がなくなる前に、支出を変える、働き方を変える、運用のリスクを下げる。シミュレーションは、その判断の猶予を教えてくれる。数字を見て一喜一憂するより、期限を見て動くための道具にします。
グラフに入れないほうがいいもの
未来の相場を当てる予言、特定商品の確実な利益、他人の資産額をそのまま自分へ移すこと。この3つは、シミュレーションの見た目をきれいにしても、生活の根拠にはなりません。
金融庁も、資産形成では長期・積立・分散やライフプランを考えることを案内しています。これは「この商品なら安心」という答えではなく、長い期間の計画とリスクを分けて考えるための基本です。
僕も数字が増えたときは、つい自分の計算が正しいような気がしました。でも、成功という毒には失敗というワクチンが効く。大きな下落を経験したからこそ、グラフの上向きより、下がったときに生活が止まらないかを見るようになったんです。
家族と一緒に「悪いケース」を見る
家族に見せる計算表は、専門用語を減らします。資産配分の細部より、毎月いくら出ていくか、現金はどこにあるか、困ったときに何を変えるかを共有する。
僕は家族の安心を、投資の期待値より重く考えるようになりました。相場が下がったとき、自分一人が耐えられるかではなく、家族が落ち着いて眠れるか。シミュレーションに家族の気持ちを数字で入れる必要はないけど、判断条件として言葉にすることはできます。
シミュレーションは、未来を固定するためではない
FIREシミュレーションの作り方は、難しいソフトから始めなくていいです。生活費、資産、収入、物価、暴落のケースを一枚に置き、半年ごとに実績と比べる。計算と暮らしの差を見つけたら、数字か行動を調整する。
「何年もつ」と出た結果を信じ切るのではなく、「この条件なら、ここで見直す」と決める。未来を当てるより、未来に合わせて動ける自分を作る。そのためのシミュレーションなら、FIREの不安を減らす力になります。