FIRE COLUMN
FIREしたいけど何から始める?失敗しない5段階ロードマップ

RELATED ARTICLE
FIRE6年目の僕が、資産額より先に用意してよかったもの
FIREを目指していると、必要な資産額を何度も計算したくなります。年間生活費が300万円なら、4%ルールでは7,500万円。そこに税金、社会保険料、教育費、住まいの修繕費、インフレ、相場の暴落を加えると、必要額は簡単に膨らみます。
wakuwaku-fire-git.pages.dev ↗
COMMUNITY
FIREを本音で話せる場所
ワクワクFIRE道。FIREや自由な人生を目指す人が交流できるコミュニティ。
community.camp-fire.jp ↗
FIREしたいと思ったら、いきなり投資商品を探すより先に、暮らしと支出を言葉にします。理想を描き、数字を測り、小さく試し、家族と確認する。5段階で進めると、勢いを失わずに無理も減らせます。
まいど!ワクワクFIREです。
「FIREしたい。でも、何から始めたらいいか分からん」
この状態は、ぜんぜん珍しくありません。投資の本を買う、家計簿をつける、SNSでFIREした人を探す。どれも入口にはなるけど、順番がバラバラだと、情報だけ増えて動けなくなるんよな。
僕なら、FIREの始め方を5段階に分けます。理想の暮らしを描く。今の生活費を測る。資産と収入の計画を作る。小さく働き方を試す。最後に退職を判断する。この順番なら、資産額だけに引っ張られにくいです。
5段階のロードマップを先に見る
| 段階 | やること | できた状態 |
|---|---|---|
| 1 | どんな毎日を送りたいか書く | 退職後の時間が想像できる |
| 2 | 生活費と削れない支出を測る | 必要なお金の輪郭が見える |
| 3 | 資産・現金・収入を分けて計画する | 不足時の戻り道がある |
| 4 | 小さな仕事や活動を試す | FIRE後の収入と役割を体験できる |
| 5 | 家族と退職条件を確認する | 辞める日と、辞めない選択を比べられる |
5段階は、一度通ったら終わりではありません。生活費が変われば2に戻るし、家族が増えれば5をやり直す。FIREの計画は、完成した設計図より、書き換えられる地図に近いです。
第1段階:会社を辞めたあと、何をしたいかを先に書く
最初から「資産1億円」と書くと、数字の話だけで終わります。まず、会社を辞めた翌日の朝を想像する。何時に起きるのか、誰と過ごすのか、どこへ行くのか、何をしていたら「今日はええ日やった」と思えるのか。
僕はFIRE直後、自由になったら毎日が楽しくなると思っていました。ところが、予定も締め切りもない自由は、使い方を決めないと溶けていく。ゲームに偏った時期もあったし、何者でもない感じに焦った時期もある。退職前にやりたいことを一つでも試しておくと、自由を受け取ったあとに迷いにくいです。
ここで大げさな夢を作らなくていい。散歩、昼の外食、文章、子どもとの時間、友達との会話。普通の日の中に、増やしたい時間を見つける。FIREは旅行の回数を競うものやなく、自分の時間をどこへ戻したいかの話やからです。
第2段階:1か月の支出を3つに分ける
次に、生活費を「絶対に必要」「できれば残したい」「状況で変えられる」の3つに分けます。家賃や食費だけを最低ラインに入れて、家族の楽しみや医療費を消すと、現実より小さな必要額ができてしまう。
- 絶対に必要:住まい、食費、保険、通信、税金など
- 残したい:外食、旅行、学び、人に会う費用など
- 変えられる:買い替え、娯楽、遠出、仕事関連の支出など
毎月の支出だけでなく、年に一度の税金、家電の故障、家族の行事も書きます。僕も資産額を計算していたのに、生活の手触りまで表にできていたわけではありません。金額を正確に当てるより、忘れやすい支出を先に出すことが大事やな。
第3段階:資産を「増やす・使う・逃げる」に分ける
FIREの資産計画で、全部のお金を同じ箱に入れないことです。長期で増やすための資産、数年以内に使う現金、相場や家族の変化に対応する逃げ道。この3つは役割が違います。
僕は資産が増えた時期も、大きく減った時期も経験しました。残高が増えると強気になり、下がると生活まで不安になる。運用資産と生活費を同じ気持ちで見ていると、相場が自分の一日を支配してしまうんです。
資産の計算には、生活費、税金、保険料、年金、家族の支出を入れる。収入がゼロのケースだけでなく、少し働くケースも作る。将来の利回りを断言するためではなく、前提が崩れたら何を変えるかを決めるための計算やわ。
第4段階:FIRE後にできそうなことを小さく試す
退職してから初めて、仕事や活動を探すのは少し怖いです。会社員のうちに、週末や夜の時間で小さく試す。文章を書く、人に教える、動画を作る、短時間の仕事をする。収入だけでなく、続けたときの疲れ方も見ます。
僕はFIRE後に発信やコミュニティを始め、配達も試しました。配達で2万2,000円になった回もありますが、一度の結果を安定収入とは扱っていません。それでも、実際に動いたからこそ、働くことへの抵抗感や、人と関わる面白さが見えた。
「やりたいことがない」なら、100日間だけ新しいことに触れるような区切りを作るのもいい。好きかどうかは、頭の中では決まらへん。やってみて、合わなければやめる。これも立派な情報です。
第5段階:退職の条件を家族と共有する
一人暮らしなら一人で決めやすいけど、家族がいるなら、退職は家計と生活リズムが変わるイベントです。必要資産、毎月の支出、保険、住まい、家事育児、相場が下がったときの動き。全部を細かく決めなくても、話す項目は並べておく。
僕は妻が働き、僕が家事や育児を担う生活になって、FIREの価値を自分の自由だけで考えなくなりました。子どもと過ごす時間、妻の安心、家庭を回す役割。働いていないように見える時間にも、家族の生活を支える仕事があります。
退職のGOサインは、資産額だけにしない。「現金が何か月分ある」「毎月の支出を説明できる」「家族が不安を言葉にできる」「戻る方法を一つ試した」など、複数の条件で決めるほうが、あとで自分を責めにくいです。
最初の30日でやること
- FIRE後の理想の一日を、文章で一枚にする。
- 直近3か月の支出を集め、削れない費用に印をつける。
- 現金・投資・借入・収入を別々の表にする。
- 小さな活動を一つ、期限を決めて試す。
- 家族と「辞めたら何が変わるか」を話す。
一気に全部やらなくていいです。最初の週は理想の一日だけでもいい。数字に触れるのが怖ければ、銀行や証券の残高を並べるだけでもいい。止まっている状態から、手を一つ動かすことがスタートやな。
FIREは、準備が終わるまで始まらないものではない
準備を完璧にしようとすると、いつまでも退職の話ができなくなります。逆に、勢いだけで辞めると、あとから制度や生活の宿題が押し寄せる。僕は勢いで会社を辞めた経験があるからこそ、今なら「勢いを消さずに、確認項目だけ増やす」と考えます。
少しでもワクワクしたら即始めろ。でも、始めるのは退職届だけやない。家計簿を書く、家族と話す、休日に試す、戻り道を作る。そうやって自分の人生を自分でデザインしていく。FIREしたいと思った今日が、最初の一歩になるんやと思います。