FIRE COLUMN
FIREは何歳で達成できる?年齢別に考える現実

RELATED ARTICLE
資産6000万円でサイドFIREして、時間の使い方がどう変わったか
資産6,000万円でサイドFIREしたら、すべての不安が消えて、会社にも二度と戻りたくなくなる。FIRE前は、そんなイメージを持っていました。
wakuwaku-fire-git.pages.dev ↗
COMMUNITY
FIREを本音で話せる場所
ワクワクFIRE道。FIREや自由な人生を目指す人が交流できるコミュニティ。
community.camp-fire.jp ↗
FIREは何歳で達成できるのかに、決まった年齢はありません。若さは時間と人的資本、年齢を重ねることは資産や経験という強みになります。30歳で会社を辞めた僕の経験も、誰かの目標年齢ではなく一つの事例として考えます。
まいど!ワクワクFIREです。
「FIREは何歳で達成できますか?」
この質問に、35歳、40歳、50歳と一つの年齢で答えることはできません。必要な資産、年間生活費、家族、健康、そしてFIRE後に少し働けるかで、現実は変わるからです。
僕は30歳で会社を辞めました。後年に、FIRE時の資産を6000万円と振り返っています。でも、これは僕の一つの事例です。30歳でFIREできたから、誰でも30歳を目指せばいいわけではない。むしろ、年齢だけを目標にすると、資産や生活の前提を見落としやすくなります。
FIREの達成年齢に、合格ラインはない
FIREを「働かなくても生活できる資産を作った状態」と考えるなら、年齢は結果の一部です。資産が十分でも生活費が大きければ、まだ不安が残る。資産がそこまで大きくなくても、支出が小さく、少し働けるなら、生活を組み立てられる場合があります。
年齢が若いほど、資産を使う期間は長くなりやすい。これは、若くして辞めることの大きな注意点です。一方で、学び直したり、仕事を変えたり、収入を作り直したりする時間も長い。若さには、資産とは別の「戻れる力」があります。
年齢を重ねると、資産や仕事の経験が積み上がっているかもしれません。家族の教育費や住まいなど、支出の見通しが立ちやすくなる人もいる。ただし、健康や介護、働く期間との兼ね合いも出てきます。
20代でFIREを考えるときは、資産より人的資本を見る
20代でFIREを目指す場合、資産額だけを追うより、自分が今後どんな仕事や活動で価値を作れるかを考えるほうが大事やと思います。
若い時期は、まだ収入が大きくないかもしれません。そのぶん、学ぶ時間、試す時間、環境を変える時間が残っています。スキル、人とのつながり、健康、挑戦した経験。これらは、FIRE後にお金が足りなくなったときの再スタートにもなります。
「資産が少ないから、まだ何も選べない」と考えなくていい。働き方を変える、支出を見直す、副業を試す、住む場所を考える。お金以外の選択肢を増やすことも、FIREへの道です。
30代でFIREを考えるときは、生活の変化を入れる
30代は、資産形成と家族の変化が重なりやすい時期です。結婚、子ども、住まい、働き方。自分一人の生活費で作った計画が、そのまま世帯の計画になるとは限りません。
僕は30歳で会社を辞めた直後、自由を自分中心に使っていました。平日の昼にゲームをしてもいい。眠ければ寝てもいい。ところが、家族ができると、自由の意味が変わる。子どもの予定に対応できる、妻が働く時間を支えられる、家事育児を引き受ける。自分の遊びだけではない価値が見えてきました。
30歳という年齢でFIREできたことより、生活が変わった時に計画を組み直せるかのほうが重要です。年齢に合わせて、資産・支出・役割を更新します。
40代でFIREを考えるときは、資産と体力を一緒に見る
40代になると、これまで積み上げた資産や仕事の経験が強みになります。無理に大きなリスクを取らなくても、これまでの経験を使って小さく働く道が見えやすい人もいるでしょう。
ただし、家族の支出や親のこと、自分の健康も計画に入れたい。FIRE後に毎日遊ぶ体力があると思っていたら、実際には家事や家族の役割が中心になることもあります。
働く期間が短くなるからといって、完全FIREだけが正解ではありません。週に数日働く、好きな活動で収入を作る、資産を安全網にする。Side FIREのように、資産と労働を組み合わせると、選択肢を残せます。
50代以降は「何歳で辞めるか」より生活の持続性
50代以降でFIREを考える場合、年齢だけを急いで下げるより、生活が続くかを確認することが大切になります。必要な生活費、住まい、健康、家族の予定、資産の値動き。お金を使う期間と、働ける期間の両方を見る。
ここでも、完全に働かないことにこだわる必要はありません。人と関わるために働く、体を動かすために働く、生活費の一部を補う。働く理由を分けて考えると、自分に合う時間だけ残せます。
FIRE後に働くことを失敗扱いすると、必要な時に動けなくなります。何歳でFIREしたかより、やめる・戻る・休むを自分で選べるかが、長い生活では効いてきます。
僕は30歳でFIREしたあと、前提が何度も変わった
僕は30歳で会社を辞め、FIRE後に会社づくり、YouTube、コミュニティ、note、トレードなどを試しました。何もしない時期もありました。最初から完璧なFIRE生活を送っていたわけではありません。
その後、資産が1億円を超えた時期もあれば、2024年12月のピークから2026年2月に一億円弱減ったと振り返る時期もありました。資産だけで家族を守れる確信が揺らぎ、「FIRE卒業」と表現したこともあります。
この変化を見ると、FIREの年齢を一度決めて終わり、という考えが危ういと分かります。30歳で始めても、40歳で考え直すことがある。家族や資産、健康に合わせて、FIREの形を更新していいんです。
達成年齢を考えるときの4つの入力
- 年間生活費。何歳で辞めても、暮らしに必要なお金の基準になる。
- 資産と守るお金。増やす資産だけでなく、値下がり時の生活を守る資金を見る。
- 人的資本。必要になった時に、何を使って収入を作り直せるかを考える。
- 家族と役割。自分だけの理想ではなく、家族が安心して暮らせる条件を話す。
この4つを並べると、「何歳ならFIREできるか」より、「どんな条件ならFIREを始められるか」が見えてきます。年齢は、資産や生活と切り離して考えないことです。
FIREの年齢を早めることだけが目的になると危ない
FIRE年齢を1年早めるために、健康を削る。家族との時間を削る。人とのつながりを切る。資産を増やすために、生活の安心までリスクにさらす。こうなると、会社を辞める日は早くなっても、人生の自由は増えないかもしれません。
僕も、資産額が増えることに熱くなった時期がありました。ところが、資産が増えても「まだ足りない」という感覚が消えなかった。お金を貯める力と、お金を使って普通の日を楽しむ力は別でした。
FIREは競争ではありません。誰かより早く辞めることより、自分と家族が続けられる形を作ること。ほんまに、こちらのほうが大事やと思います。
FIREは何歳で達成できる?答えは条件が整った時
FIREは何歳で達成できるのか。年齢だけでは決められません。年間生活費、資産、家族、健康、人的資本、少し働く選択肢を合わせて、生活を続けられる条件が整った時です。
僕は30歳で会社を辞めました。でも、そのあとに自由の使い方を失敗し、資産の下落に揺れ、家族との暮らしの中でFIREを再定義しています。だから、30歳という数字を目標として渡すつもりはありません。
20代でも、30代でも、40代でも、50代でもいい。自分の生活に必要な数字と、戻れる選択肢を確認する。何歳でFIREするかより、FIRE後にどんな日を続けたいかを先に考えたらええんよな。