FIRE COLUMN
FIREの計算方法を簡単に解説|必要資産はどう求める?

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FIRE6年目の僕が、資産額より先に用意してよかったもの
FIREを目指していると、必要な資産額を何度も計算したくなります。年間生活費が300万円なら、4%ルールでは7,500万円。そこに税金、社会保険料、教育費、住まいの修繕費、インフレ、相場の暴落を加えると、必要額は簡単に膨らみます。
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FIREの計算は、資産額から始めるより年間生活費から始めると整理しやすくなります。支出を年額にし、継続収入を引き、取り崩し率を仮置きする。30歳でFIREした本人の経験も踏まえ、数字だけで決めない手順を説明します。
まいど!ワクワクFIREです。
FIREの計算方法を検索すると、いろいろな数字が出てきます。4%ルール、25倍、必要資産1億円。数字だけ見ていると、どれを信じたらいいのか分からなくなりますよね。
計算の順番は、そこまで複雑ではありません。年間生活費を出す。資産以外の継続収入を確認する。取り崩し率を仮置きする。最後に、相場が下がった年や家族の支出を入れて見直す。この順番なら、自分の暮らしに合わせて考えられます。
ただし、計算結果はFIREの合格通知ではありません。僕は30歳で資産6000万円を作って会社を辞めましたが、後から家族や資産の値動きで前提が変わりました。数字は、何度も更新する設計図です。
ステップ1:月の支出を、年間の生活費に直す
まずは家計簿を見て、月の生活費を出します。ここで家賃、食費、光熱費、通信費だけを足すと、実際より小さくなりがちです。
税金、保険、医療費、家電、引っ越し、旅行、家族のイベントなど、毎月ではない支出も一年分に直します。月20万円で暮らしているつもりでも、年に一度の大きな支出があれば、計算上の年間生活費は240万円では終わりません。
おすすめは、生活費を「絶対に必要」「できれば残したい」「相場次第で調整できる」の3つに分けることです。FIRE後に支出を落とせる幅が見えると、必要資産の計算も一つの数字に縛られにくくなります。
ステップ2:資産以外の継続収入を引く
次に、FIRE後も続けられそうな収入を確認します。配当や運用益だけでなく、短時間の仕事、事業、発信なども候補になります。
たとえば、年間生活費が240万円で、無理なく続けられる収入が年間60万円あるなら、資産から補う金額は180万円です。
年間生活費240万円 − 継続収入60万円 = 資産から補う180万円
ここで注意したいのは、「一度だけ入ったお金」を継続収入にしないことです。僕はFIRE後にRocketNowの配達を試し、初回プラス22,000円になりました。でも、これは単発の体験であって、毎月同じ金額が入るという意味ではありません。
収入を計算に入れるなら、続けられる時間、体力、家族の予定、やめたくなった時の選択肢まで考えます。
ステップ3:取り崩し率を仮置きして必要資産を出す
資産から補う年間額が出たら、取り崩し率を仮置きします。4%を使うなら、次の計算です。
資産から補う年間額 ÷ 0.04 = 必要資産の目安
年間生活費240万円を全て資産で補う場合は、240万円 ÷ 0.04 で6000万円。年間60万円の収入があり、資産から180万円を補う場合は、180万円 ÷ 0.04 で4500万円です。
| 年間生活費 | 継続収入 | 資産から補う額 | 4%を仮置きした目安 |
|---|---|---|---|
| 240万円 | 0円 | 240万円 | 6000万円 |
| 240万円 | 60万円 | 180万円 | 4500万円 |
| 360万円 | 60万円 | 300万円 | 7500万円 |
4%は、過去の市場データをもとにした研究から広まった目安です。日本の暮らし、税金、資産配分、FIRE期間、相場の未来を保証する式ではありません。数字を出すために使い、そこから自分の条件で調整します。
ステップ4:相場が悪い年の計算も入れる
平均的な運用益だけを入れると、FIRE後の計画はきれいに見えます。でも、暮らしは平均の年だけで続きません。資産が下がった年にも、家賃や食費は発生します。
僕は資産の大きな下落を経験し、平常時に思っていた「長期で持てる」という感覚が、家族の生活がかかった場面では変わることを知りました。計算表に、下落年の支出、生活防衛資金、少し働く選択肢を入れておきたい理由です。
たとえば、資産が30%減ったとき、支出を10%落とせるか。1年間だけ仕事を戻せるか。大きな医療費や家電の買い替えがあっても、投資を売らずにすむか。正解を当てるのではなく、崩れ方を想像します。
ステップ5:年齢とFIRE期間を計算に入れる
30歳でFIREする計画と、50歳でFIREする計画では、資産を使う期間が違います。若くして辞めるほど、長い期間を支える前提になりやすい。だから、同じ4%を入れたとしても、余裕の見方は変わります。
一方、年齢だけで必要資産を決めるのも違います。健康、家族、働く選択肢、住む場所、年金など、前提を一つずつ確認する必要があります。年齢は計算の入力欄の一つであって、FIREの可否を決める判定ボタンではありません。
僕の6000万円計画も、その後に前提が変わった
僕は資産6000万円で会社を辞めました。そのときは、資産を運用しながら自由に暮らせるイメージが強かった。実際、退職直後の自由は最高でした。
でも、ゲーム三昧で生活が崩れた時期があり、家族ができ、資産の大きな下落も経験した。1億円を超えた時期があっても不安が消えたわけではなく、過去最高額からの減少に心を持っていかれました。
この経験から、FIREの計算には、資産額だけでなく「前提を変えられるか」を入れるようになりました。少し働く、支出を変える、守る資産を置く、家族と相談する。計算式の外側に、戻れる道を作っておく。
FIREの計算でやりがちなミス
- 月の生活費だけで計算する。年に一度の支出や家族のイベントを落とす。
- 利回りを固定する。毎年同じように増える前提で、下落年を考えない。
- 副収入を盛る。初回の売上や一時的な利益を、毎月の収入にしてしまう。
- 家族の不安を入れない。自分だけの許容度で、世帯のFIREを決める。
- 計算を一度で終える。生活、資産、仕事が変わっても数字を更新しない。
計算を細かくするほど、未来をコントロールできるように見えます。でも、相場も家族も体調も、自分の思い通りにはなりません。だから、細かい計算と同じくらい、計画を変える柔らかさが必要です。
計算結果を、会社を辞める日だけに使わない
FIREの計算方法は、年間生活費を出し、継続収入を引き、取り崩し率を仮置きし、悪い年を想像する。これが基本です。
4%や25倍の数字は便利ですが、人生の答えではありません。僕も6000万円で会社を辞めたあと、生活の作り方や家族との役割を何度も考え直しました。
計算の目的は、未来を一発で当てることではなく、選択肢を見えるようにすること。ほんまに、数字が出たあとからが本番です。仕事を続けるのか、少し休むのか、Side FIREにするのか。計算表を使って、自分の暮らしを選び直したらええと思います。