FIRE COLUMN
月25万円生活のFIRE必要資産は?

RELATED ARTICLE
FIRE後に専業主夫になって分かった、家事とお金の現実
「会社を辞めたなら、毎日好きなことをしているんですよね」と言われることがあります。子どもが生まれる前なら、旅行や外食をして、平日の自由を満喫していました。
wakuwaku-fire-git.pages.dev ↗
COMMUNITY
FIREを本音で話せる場所
ワクワクFIRE道。FIREや自由な人生を目指す人が交流できるコミュニティ。
community.camp-fire.jp ↗
月25万円の生活費でFIREを考えるなら、年間では300万円です。そこから大まかな必要資産を計算できますが、数字だけで会社を辞める判断はできません。月20万円との差、家族の支出、削ってはいけないお金まで、現実の暮らしに置き換えて考えます。
まいど!ワクワクFIREのまるです。
「月25万円で暮らすなら、FIREにいくら必要なん?」
月20万円のケースと比べると、たった5万円の違いに見えるかもしれません。でも、年間にすると60万円。資産計算に置き換えると、この差はけっこう大きくなります。
一方で、月25万円を使うことがぜいたくとは限りません。家族との食事、健康、住まい、体験、働き方を守るために必要な人もいる。支出を低くする競争ではなく、自分が続けたい暮らしの値段として考えていきます。
月25万円は年間300万円になる
計算の最初は、25万円×12か月です。年間生活費は300万円になります。
取り崩し率を4%という計算例に置くなら、300万円÷0.04で7500万円です。月25万円生活なら7500万円。これが、よく使われる計算のスタート地点になります。
ただし、7500万円があれば誰でもFIREできるという話ではありません。運用益が毎年同じになるわけでも、税金・保険・臨時費が消えるわけでもない。あくまで年間支出から必要資産を考えるための目安です。
月20万円との差は、年間60万円
月20万円なら年間240万円、月25万円なら年間300万円。差額は年間60万円です。4%の単純計算に置くと、60万円÷0.04で1500万円の差になります。
つまり、月5万円の暮らしを削れば、計算上は必要資産を1500万円下げられる可能性がある。これは数字としては大きいです。
でも、その5万円が家族との時間や健康、人生でやりたいことを支えているなら、簡単に削っていいお金とは限りません。FIREまでの年数を縮めるために、FIRE後の人生を先に削ってしまう。これ、ほんまに本末転倒なんよな。
月25万円の中身を3つに分ける
月25万円を計画に使うなら、生活費を一つの箱に入れず、次のように分けてみます。
- 最低生活費。住居、食費、光熱、通信など、暮らしを止めないためのお金。
- 幸福予算。家族との食事、健康、趣味、体験など、生活の満足度を支えるお金。
- 臨時費の月割り。税金、医療、家電、帰省、旅行、住まいの修繕などのためのお金。
たとえば最低生活費が20万円で、幸福予算と臨時費を合わせて5万円という家計もあるでしょう。別の人なら、最低生活費が17万円で、幸福予算が大きいかもしれない。月25万円の意味は人によって違います。
月25万円は、家族がいると現実的な予算になりやすい
一人で暮らすのか、夫婦なのか、子どもがいるのか。家族構成で必要なお金は変わります。教育費や医療費、家族のイベントは、毎月の固定費のように同じ額では出てきません。
僕も30歳で会社を辞めた時は、自分の時間をどう使うかが中心でした。家族ができ、妻が働き、僕が家事育児を担うようになって、FIREでほしい自由の意味が変わった。子どもの成長を近くで見ること、妻の働く時間を支えること。これも立派なFIREの成果です。
月25万円を「使いすぎ」と決める前に、そのお金が誰の何を支えているのかを見る。家族の安心に必要なら、そこは削る対象ではなく、働き方や資産の設計で守る対象かもしれません。
月25万円を資産と小さな収入でまかなう
完全FIREなら、年間300万円を資産から出す設計になります。Side FIREなら、月5万円を働いて補い、資産からの支出を年間240万円にする考え方もあります。
後者を4%の単純計算に置けば、240万円÷0.04で6000万円です。これは月20万円のケースと同じ計算になりますが、実際に月5万円を何年続けられるかは別問題です。
資産5000万円+月5万円という例が記事内で語られることもあります。ただし、これは読者全員への保証額ではありません。働く時間、収入の安定性、家族との役割、体力を自分の条件に合わせて考えます。
僕は「資産が多ければ安心」とは言い切れなくなった
僕はFIRE時の資産を、後年の記事で6000万円と振り返っています。その後、1億円を超えた時期もあり、2024年12月のピークとして1億4000万円以上を振り返ったこともあります。
でも、資産が増えたら安心が完成したわけではありません。2026年2月には、そのピークから一億円弱減ったと書き、家族の安心を優先して「FIRE卒業」と表現しました。これは現在の残高の話ではなく、資産の変動が生活の判断を揺らした経験です。
月25万円の計画でも、目標額だけを大きくすれば不安が消えるとは限らない。守るお金を確保し、相場と距離を取り、足りない時に少し働ける道を用意する。金額以外の備えも、必要資産の一部やと思います。
削ってはいけない5万円を決める
月20万円から25万円へ増える5万円を、全部むだと決めつけないほうがいいです。健康のための食事、家族との外食、友人との時間、創作や学び。人によって、人生を支える支出は違います。
僕は2026年7月の発信で、支出の「ベスト3」と「ワースト3」を分ける方法を紹介しました。満足度の低い支出を先に見つけ、満足度の高い支出を残す。これなら、月25万円をただ削るのではなく、使い方を整えられます。
残高を増やすために幸福度を落としすぎると、FIREまでの道中がつらくなる。道中も人生ですから、そこを無視した計算は長続きしにくいんよな。
月25万円生活を計算するチェック項目
- 25万円の内訳を、最低生活費・幸福予算・臨時費に分ける。
- 年払いの税金・保険・医療・家電・旅行を月割りで見積もる。
- 月20万円との差5万円が、何を守っているかを書く。
- 4%計算は目安にとどめ、相場の下落や支出の増加を想定する。
- 資産だけでなく、少し働く・住まいを変える・家族と相談する道を残す。
月25万円でFIREするなら、7500万円だけを見ない
月25万円は年間300万円。4%という計算例なら7500万円です。月20万円との差は年間60万円、単純計算では1500万円の差になります。
この数字は、FIREを考えるうえで便利な物差しです。でも、月25万円が自分の家族や健康、体験を守るお金なら、単純に削ればいいわけではありません。必要なら収入を増やす、Side FIREにする、時期をずらす。道は複数あります。
僕自身、資産を増やすことだけを見ていた時期から、家族との時間、人とのつながり、健康へ価値を置くようになりました。FIREは口座の数字を完成させるゲームではなく、自分が笑える日々をどう設計するかです。
月25万円を使うなら、その25万円でどんな毎日を守りたいのか。そこまで言葉にできたら、必要資産の計算もただの不安ではなく、人生の設計図になります。
現場からは以上です!