FIRE COLUMN

FIREに失敗する人の特徴は?経験者の失敗談から学ぶ

FIRE後の暮らし・心
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FIREに失敗する人の特徴は、資産が足りない人だけではありません。リスクを取りすぎる、損失を取り返そうとする、家族の安心を後回しにする。2024年から2026年に大きな資産減少を経験した僕が、数字を誇張せず失敗の中身を話します。

まいど!ワクワクFIREです。

「FIREに失敗したら、また会社員に戻るしかないんですか?」

この質問を、資産が減った経験を持つ僕が考えると、失敗の意味は一つではありません。資産が足りなくなることも失敗やし、リスクを取りすぎて家族を不安にさせることも失敗。自由になったのに、損失を取り返すことばかり考えて眠れなくなるのも、FIREの目的からは外れています。

僕自身、2024年から2026年にかけて大きな下落を経験しました。ここでは数字を盛らず、起きた出来事を時点ごとに分けます。投資の正解を教える記事ではなく、失敗した人間が「何を見落としていたか」を振り返る話です。

FIREの失敗は「仕事に戻った」だけではない

FIREしたあとに働き始めたら失敗。これは、かなり窮屈なルールやと思います。家族のために働く、誰かと関わるために働く、面白そうだから小さく働く。こういう選択まで負け扱いにしたら、自由を手に入れたのに、別の見栄に縛られてしまう。

一方で、資産だけで生活する前提を作ったのに、値下がりへの備えがなく、生活も心も壊れていくなら、そこには設計の失敗があります。問題は「再び働いたか」ではなく、どんな状態なら暮らしを続けられるのかを考えていたかです。

僕の失敗も、単純に「暴落したから悪かった」ではありません。増やす資産と守る資産を分けること、家族の安心を含めてリスクを考えること、損失後に熱くならないこと。後から見れば、先に置いておくべき柵がいくつもありました。

2024年、約5000万円の損失を出しても数字は動いた

2024年は、仮想通貨だけで一時1億円を超えたあと、ロスカットなどが重なって7000万円ぐらいまで減りました。11月には資産評価額が再び1億円を超えた時期もあります。

ここで大事なのは、「増えたから損失はなかった」とはならないことです。4月13日には前日比でマイナス22,246,515円。8月5日には大暴落に巻き込まれてマイナス20,099,254円。記事のタイトルでは年間の損失を約5000万円と表現しましたが、この二つを単純に足した数字と同じ意味ではありません。

数字が大きく動くと、人は自分の耐性を勘違いします。戻ったから大丈夫、まだ持てる、次は勝てる。僕も相場の上下に気持ちを持っていかれました。FIRE後の資産運用で一番怖いのは、損失額の大きさだけでなく、生活の土台まで同じ揺れ方をしてしまうことです。

2025年は、デイトレだけで年間マイナス3776万3210円

2025年には、仮想通貨のデイトレードを1年間続け、その収支も公開しました。1月はプラス11,235,887円。ところが2月はマイナス31,317,519円、3月はマイナス7,391,071円。4月から9月にかけて一時的に約2200万円を取り戻した時期もありました。

それでも、年間収支はマイナス37,763,210円。さらに、2024年に稼いだ分の税金が1000万円以上あり、損失と税金のダブルパンチになりました。

この数字を見て「危険な投資はやめましょう」とだけ言うのは簡単です。でも、やっている最中の本人は、毎回「今回はいける」と思っている。利益が出たときは、自分が相場を読めている気になる。そこから一度崩れると、損失を取り戻すことが目標にすり替わっていくんです。

2026年、「一億円弱減ってFIRE卒業」と書いた

2024年12月に1億4000万円以上あった資産が、2026年2月の下落ピーク時には「一億円弱、減ってしまった」と書きました。これは現在の残高を示す数字ではなく、過去のピークからの減少額です。

このときは、妻の不安や子どもの存在が、投資判断に重くのしかかりました。自分一人なら「まだ耐えられる」と思う下落でも、家族の生活が一緒に乗っていると話が変わる。レバレッジだけでなく現物もかなり売却し、資産だけで経済的自立を守れる確信が揺らぎました。

そこで僕は「FIRE卒業」と表現しました。FIREそのものを全否定したわけではありません。家族を守るために作った資産で、家族を不安にさせてしまった。その矛盾を見ないふりできなかった、という意味です。

失敗する人の特徴は、損失後に取り返そうとすること

投資で失敗する人を、知識がない人だけに限定するのは違います。知識があっても、含み損を見た瞬間に感情が動く。今までの利益を失いたくない。元の金額に戻したい。こうした気持ちは、数字を大きくして再挑戦する方向へ人を押します。

「取り返そう」と思ったとき、判断の基準は、将来の生活ではなく過去の損失になります。100万円を失ったから100万円を取り戻す。1000万円なら1000万円。けれど、相場は自分の傷を治すために動いてくれません。ここでポジションを大きくすると、負けを小さくするどころか、生活の選択肢まで削ってしまう。

僕は、損失を笑い話に変えようとして発信してきました。でも、笑えることと、なかったことにすることは別です。失敗したらネタにして笑い飛ばせ。そう言える状態に戻るには、まずこれ以上の傷を広げないことが必要やと思っています。

家族がいるFIREは、自分だけの耐性で決められない

独身のときに耐えられた値動きが、家族を持ったあとも耐えられるとは限りません。生活費、住まい、子どもの支出、働き方。自分以外の安心が含まれると、資産運用の意味が変わります。

だから、FIRE前に「自分は長期投資できる」と思っていても、それだけでは足りない。資産が半分になったらどうするか。生活費を何年分、値動きから離しておくか。どの水準で働く選択肢を戻すか。家族と話しておかないと、下落の真ん中で初めて考えることになります。

僕も、現金は増えないからもったいない、と軽く見ていた時期がありました。でも、現金には生活と睡眠を守る役割がある。利回りの数字だけでなく、家族が安心して眠れるかを基準にするようになったのは、大きな下落のあとでした。

FIREに失敗しないために、先に決めておきたいこと

  1. 資産を増やす部分と守る部分を分ける。生活費まで同じリスクに置かず、使う時期の近いお金の役割を決める。
  2. 損失後の行動を文章にする。追加投資、支出削減、働く、売却など、熱くなっていない時に選択肢を書いておく。
  3. 家族の不安を数字に含める。自分の許容度だけで世帯のFIREを決めない。
  4. 働く道を消さない。少し働くことや活動で収入を作ることを、失敗ではなく安全網として残す。
  5. 現在の残高と過去のピークを混ぜない。「いくら減った」と「今いくらある」は別の数字として管理する。

どれも、未来の相場を当てる方法ではありません。むしろ、当てられない前提で暮らしを設計するためのものです。FIREは投資大会ではなく、生活を続けるための仕組み。ここを忘れると、資産を増やすゲームが人生の主役になってしまいます。

失敗しても、FIRE後の人生が終わるわけではない

FIREに失敗する人の特徴を一言でまとめるなら、資産額だけで自由を完成させようとすることやと思います。増え続ける前提、働かない前提、家族も同じ不安に耐えられる前提。前提が一つ崩れたとき、全部が崩れないようにしておく必要があります。

僕は資産の大きな減少を経験し、「FIRE卒業」とまで書きました。それでも、家事をし、子どものそばにいて、文章を書き、必要なら働く。自由の形は変えられる。ここが、失敗のあとに残った実感です。

失敗を避けることだけに集中すると、また何も始められなくなります。大事なのは、失敗しても戻れる幅を持つこと。増やす資産と守る生活を分け、働く選択肢を残し、家族と話す。ほんまに地味やけど、最後に自分を助けるのは、こういう地味な準備やと思います。

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