FIRE COLUMN
FIREすると暇になる?毎日日曜日問題を経験者が語る

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FIRE後の毎日がつまらないと感じたとき、僕が見直したこと
仕事をして、食事をして、寝る。翌日も同じことを繰り返す。「なんか人生がつまらない」と感じるとき、原因は大きな失敗ではなく、毎日が予測できすぎることかもしれません。
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FIREすると暇になるのか。答えは、暇な時間が増えるという意味ではイエスです。ただし、つらい退屈になるか、贅沢な余白になるかは、自分で予定と役割を作れるかで変わります。退職直後にゲーム三昧でだらけた僕の経験から話します。
まいど!ワクワクFIREです。
「FIREとか暇そうw」
これは、FIREをしている人が一度は言われるフレーズやと思います。で、先に答えると、暇な時間は増えます。会社員のように、朝から夕方まで予定が勝手に埋まる生活ではなくなるからです。
ただ、暇があることと、毎日がつまらないことは同じではありません。退職直後にゲーム三昧でだらけた僕は、自由時間を持て余す側も経験しました。一方で、家族との時間や家事、文章、散歩に使える余白を「ええな」と思う日もある。FIREの暇は、使い方で毒にも薬にもなるんよな。
「FIREとか暇そうw」は、半分だけ当たっている
会社員の忙しさは、仕事だけでできているわけではありません。通勤、会議、締め切り、同僚との会話、会社の予定。やりたいかどうかに関係なく、時間の枠が外から置かれています。
FIREすると、その枠がごそっと消えます。朝に起きる理由も、急いで家を出る理由も、誰かに進捗を聞かれる場面もない。だから、外から見れば「何もしていない」ように見えやすい。
でも、散歩しているから暇、ゲームしているから暇、家にいるから暇、と決めるのも違うと思います。暇だから散歩する日もあるし、歩きながら考えたいから散歩する日もある。ここを一緒くたにすると、FIRE後の時間を会社員のものさしで測ることになります。
退職直後は、自由が楽しすぎてゲーム三昧になった
僕は会社を辞めた直後、平日の昼間からゲームをしていました。眠たければ寝る。お腹が空けば食べる。今日は何をするかを朝起きてから決める。最初は「これぞ自由や!」と本気で思っていたんです。
そりゃそうですよね。今まで仕事に使っていた時間が、いきなり自分のものになる。うれしくて使い切ろうとする。結果、ゲームをして、夜更かしして、昼前まで寝る。自由を満喫しているようで、生活の輪郭はどんどん薄くなっていきました。
その状態は短い気分転換ではなく、僕の場合は約2年半にわたって「だらけているな」と感じる期間につながりました。FIREしたら勝手にやりたいことが見つかり、毎日が充実する。そんな自動運転はありませんでした。
毎日が日曜日だと、日曜日の価値が消える
会社員の頃は、日曜日に少し特別感がありました。明日は休みや、もうすぐ休みや、今週も終わった。そんな区切りがあるから、休むことに価値が出る。
ところが平日も休日も全部休みになると、日曜日が日曜日ではなくなります。毎日が日曜日で、毎日がエブリデイ。これはふざけているようで、わりと本気の問題です。
旅行やイベントのような大きな予定だけが、時間を濃くするわけではありません。朝に約束がある。誰かと話す時間が決まっている。今日の夕方までに文章を一本書く。小さな締め切りでも、一日の前後が見えるだけで「今日は今日」になります。
「その日暮らしのアリエッティ」になりがちだった
FIRE5年目の自分を振り返ったとき、僕は「その日暮らしのアリエッティ」と表現しました。朝起きてから、その日の予定を決める。気分が乗れば出かける。乗らなければ家にいる。これが続くと、予定を決めること自体が面倒になってくるんです。
「今日は散歩しながらどこかへ行くか」「昼は何を食べようか」と考える自由はあります。でも、毎朝ゼロから一日を組み立てるのは、意外と脳の体力を使います。自由が多すぎると、選ぶことに疲れて、結局いつものゲームやスマホに戻ってしまう。
ここは、意志が弱い人だけの問題ではないと思います。誰にでも起こりうる。だからこそ、FIRE前に「やりたいことリスト」を作るだけでは足りず、実際に予定として置くところまで考えたほうがええやなと思います。
暇を埋める予定は、勝手には生まれない
FIRE前は、「仕事を辞めたら読書をする」「運動をする」「旅行をする」と考えます。僕もそうでした。でも、自由になった日に自然と行動力が最大化するわけではありません。
仕事がないと、予定がない。予定がないと、誰かに急かされない。急かされないと、今日やらなくても困らない。困らないから、明日に回す。この流れが何日も続くと、好きなことまで始められなくなることがあります。
対策は、予定をパンパンに詰めることではありません。週に一度だけ人と話す、午前中に散歩へ出る、午後は文章を書く、家族と夕方の時間を固定する。これくらいの「杭」を打つだけでも、生活はだいぶ変わります。
今のFIRE後は、朝6時からけっこう生活している
僕もずっとゲームだけをしているわけではありません。子どもが1歳の時期を記録した2026年6月27日の一日の例では、朝6時ごろに起き、子どもの食事や準備、送迎から始まっていました。
送迎のあとは家事をして、文章やYouTubeなどのクリエイティブ活動。昼は外食して、散歩やサイクリングをする。午後も家事と創作。夕方からはお迎え、買い物、夕食、寝かしつけです。
南の島で毎日遊んでいるわけではありません。むしろ、かなり生活そのものです。でも、会社の時間割ではなく、自分の家庭に必要な時間割になっている。ここが、FIRE直後との大きな違いやと思います。
「暇をなくす」より、自分で生活のリズムを作る
FIRE後の暇対策として、僕が大事やと思うのは次の4つです。
- 朝に一つだけ予定を置く。散歩、家事、友人との通話など、外へ出る理由か始める理由を作る。
- 人との接点を消さない。会社の代わりに、家族、友人、コミュニティとの会話を生活に残す。
- 創作や学びを小さく続ける。完成度を上げる前に、30分だけ文章を書く、動画を見るなど、始める単位を小さくする。
- 何もしない日も予定にする。休む日を失敗扱いせず、休んだあとに戻る日を決めておく。
毎日を充実させようとすると、また別のノルマになります。FIREしたのに、自分で自分を上司にしてしまう。これは避けたい。
自由過ぎると溺れる、自ら制約を課せ。僕の場合は、家族との予定や創作、外へ出る用事が、ちょうどいい浮き輪になっています。人によっては運動でも、料理でも、誰かとの約束でもいい。大事なのは、自分で選んだ枠であることです。
暇は悪ではない。誰にも奪われていない時間でもある
FIREすると暇になるのか。はい、暇になる時間はあります。僕も暇を持て余し、生活を崩し、ゲームに逃げた時期がありました。そこは格好つけずに言っておきたい。
ただ、暇があるからこそ、家族の急な予定に対応できる。ふらっと散歩できる。何も生まれないように見える時間から、文章や企画の種が出てくることもある。暇を全部、悪者にする必要はありません。
「FIREとか暇そうw」と言われたら、まあ一部はその通りです。でも、その暇を誰の許可もなくどう使うかを決められる。そこにFIREの価値があるんやと思います。毎日を派手にしなくていい。自分で選んだ普通の日を、普通に味わえたら、それで十分ええ日やな。