FIRE COLUMN

FIREして後悔したことはある?経験者が本音で答える

FIRE後の暮らし・心
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FIREして後悔したことはあります。2年半ゲームに偏って能力が落ちたこと、会社の会話や強制力を失ったこと、もっと早く発信すればよかったこと。それでも、家族との時間と選び直せる自由を考えると、FIRE自体は後悔していません。

まいど!ワクワクFIREです。

「FIREして後悔していませんか?」

この質問には、はっきり答えます。あります。けっこうあります。

ただし、会社を辞めたこと自体を後悔しているわけではありません。自由になった後の時間を、うまく使えなかったこと。人とのつながりや、外から与えられる緊張感を軽く見ていたこと。そこには、今でも「あの頃に戻れるなら、もう少し違う動きをするな」と思う部分があります。

FIREは、嫌な仕事から離れた瞬間に人生が完成するものではありません。むしろ、何をするかを自分で決める日々が始まる。そこを甘く見たら、ほんまに時間に飲まれます。

一番大きかった後悔は、自由時間を持て余したこと

会社を辞めた直後は、やりたいことが山ほどありました。ゲームをしたい。動画を作りたい。文章を書きたい。旅もしたい。朝から晩まで自由なら、毎日が充実するに決まっている。そんなふうに思っていました。

ところが、自由な時間は、何もしなくても勝手に濃くなるわけではありません。僕はFIREしてから2年半ほど、ゲーム中心の生活を続けました。もちろんゲームが悪いわけではないです。夢中になれる時間は大事やし、休むことも必要です。

でも、ゲームを終えた後に「今日、何が残ったんやろ」と感じる日が増えていった。考える量が減り、人と話す機会も減り、体の勢いまで落ちたように感じました。会社員の頃は、嫌でも外へ出て、人と会って、締め切りに追われる。それが自分の頭と体を動かす役割をしていたんです。

自由になったら、毎日が休日になる。そう思っている人がいたら、ここは少し考えてほしいです。休日が続くと、休日のありがたさは薄れます。自分で区切りを作らないと、朝と夜の境目までぼやけてくるんよな。

会社を辞めれば、孤独の問題も消えると思っていた

会社員時代は、人間関係に疲れることもありました。だから、会社を辞めたら人付き合いの悩みから解放されると思っていた。でも実際には、悩みが消えるというより、会話のきっかけが減っていきます。

仕事の話、上司の話、今日あった小さな出来事。会社にいると、良くも悪くも誰かと話す理由があります。FIREすると、その理由を自分で作らないといけません。何も予定がない日が続くと、「誰にも必要とされていないのでは」と、考えなくていいことまで考え始める。

僕の場合は、発信やコミュニティで人とつながることで、少しずつリズムを取り戻しました。人に読んでもらう文章を書く。誰かの相談を聞く。自分の経験を話して、別の人の経験を聞く。こういうやり取りがあるだけで、ただ資産の数字を眺める日とは、頭の動きが変わります。

大人数の知り合いが必要という話ではありません。深く話せる人が少しでもいること。自分の存在を思い出せる場所があること。FIRE後は、この価値が会社員の頃より大きくなりました。

「怒られない生活」が、思ったより自分を弱くした

FIREしてよかったことの一つは、理不尽な指示や、やりたくない残業から離れられたことです。一方で、誰かに締め切りを決めてもらうことも、ミスを指摘してもらうこともなくなりました。

最初は最高です。寝坊しても怒られない。予定を変えても誰にも迷惑をかけない。好きなだけ自分のペースでできる。けれど、それが長く続くと、自分の弱いところを修正する機会まで減っていきます。

以前の僕は「ミスしたい」「怒られたい」と感じたことがあります。変な言葉に聞こえるかもしれません。でも、ミスをして、指摘されて、次に直す。その繰り返しが、自分を前へ進めることもあるんです。自由は気持ちいいけど、自由だけでは成長のきっかけが足りないことがある。

だから今は、自分で締め切りを置いたり、人に見せる前提で作ったり、外へ出る用事をあえて入れたりしています。自由過ぎると溺れる、自ら制約を課せ。FIRE後の僕にとっては、格好いい標語ではなく、生活を崩さないための実用品です。

FIRE後に、もっと早く発信を始めればよかった

もう一つの後悔は、FIREしてから発信を始めるまでに時間をかけすぎたことです。

FIREした直後から、日々の変化を記録していればよかった。うまくいった話だけでなく、ゲームばかりしていた時期や、人との会話が減った感覚も、その時に書いておけば、もっと生々しく残せたと思います。

当時は、「こんなことを書いて誰が読むんや」と考えていました。資産額の話は自慢に見えるかもしれない。失敗は恥ずかしい。そんなふうに考えているうちに時間が過ぎた。でも、実際に文章を書いてみると、完璧な成功談より、迷っている途中の話のほうが誰かに届くことがあります。

もしFIREする前の自分に会えるなら、「準備ができてから始めようとするな」と伝えたい。日記でも、短い投稿でもいい。その日の気持ちを残しておけば、後から自分を助ける材料になります。

資産が減ったとき、FIREそのものを疑った

FIRE後は、資産の値動きが生活の外側にあるものではなくなります。働いて毎月給料が入る状態なら、相場が下がっても「今月の収入」はあります。会社を辞めて資産を取り崩す側になると、数字の下落が未来の生活に直結して見える。

僕も資産の大きな減少を経験しました。ここでは現在の残高を公開したり、特定の運用をすすめたりするつもりはありませんが、「FIREしたらお金の不安が消える」というイメージは、現実とは違いました。

資産が増えているときは、自由になった気がする。減ったときは、辞めた判断が間違いだったのかと思う。そのたびに、FIREの成否を資産の数字だけで判定したくなります。でも、数字が下がったからといって、家族と過ごした時間や、会社を辞めて得た選択肢までゼロになるわけではありません。

反対に、資産が増えているからといって、心が満たされているとも限らない。ここを何度も行ったり来たりしました。お金は大事です。生活の土台やし、選択肢をくれる。ただ、お金を守ることが目的になりすぎると、FIREしたのに資産を守るためだけに生きることになるんよな。

FIREした人が全員後悔しているわけではない

FIRE後の話を見ていると、成功か失敗かの二択で語られがちです。でも、僕が公開されている発信をもとにFIRE経験者を100人規模で整理したとき、満足している人も、迷っている人も、後悔を口にする人もいました。

その整理では、「かなり満足」が34人、「まあ満足」が36人でした。満足と不満が入り混じる人が11人、明確に不満を示す人が2人、判断できない人が17人。もちろん、僕が公開情報から分類したもので、世の中全体を代表する統計ではありません。発信する人に偏りもあります。

それでも見えてきたのは、FIREしたから後悔する、FIREしないから安心、という単純な話ではないことです。満足している人にも孤独や退屈の時期はある。後悔している人にも、会社を辞めてよかった瞬間はある。気持ちは一色ではありません。

やり直せるなら、FIRE前にこの5つを確認する

  • 平日の朝から夜まで、仕事以外で何をするかを具体的に書く
  • 毎週、誰と話すのか、どこへ出かけるのかを決める
  • 資産が下がったときに、減らす支出と働く選択肢を用意する
  • 家族がいるなら、自由時間の使い方と家事・育児の分担を話す
  • 完全に働かない以外のSide FIREも、最初から選択肢に入れる

僕は、これを会社を辞める前にもっと真剣に考えればよかったと思っています。特に、人とのつながりと、毎日のリズムです。お金の計算は何度もしました。でも、月曜日の朝にどこへ向かうのか、誰と話すのか、何を終わらせるのかは、ほとんど考えていなかった。

今なら、FIREを「一度決めたら戻れない退職」ではなく、「暮らしを試しながら調整する期間」と捉えます。短時間の仕事を試してもいい。活動を変えてもいい。合わなければ戻す。これは失敗ではなく、生活の検証です。

それでも、FIREしてよかったと思う理由

後悔があるのに、なぜFIREしてよかったと言えるのか。それは、会社を辞めたことでしか見えなかった自分の弱さや、家族との時間、人とのつながりの価値に気づけたからです。

自由になったからこそ、自由を持て余す自分が分かった。資産が減ったからこそ、数字に心を預けすぎる怖さが分かった。人と話さなくなったからこそ、誰かと本音で話せる場所のありがたさが分かった。

FIREは人生上がりじゃない。これは、僕が何度も言っていることです。会社を辞めた日は、人生の答えを出した日ではなく、別の問いが始まった日でした。何をしていると自分は笑えるのか。誰と一緒にいたいのか。どんな一日なら、夜に「今日は悪くなかった」と思えるのか。

失敗したらネタにして笑い飛ばせ。そう思えるようになってから、後悔も少し扱いやすくなりました。後悔をなかったことにするのではなく、次の選択に使う。ゲームばかりしていた時間も、人とのつながりを失いかけた時期も、今の僕にとっては、生活を組み直すための材料です。

FIREを考えている人に伝えたいのは、後悔を恐れて動くな、ということではありません。辞めた後の一日を想像してほしい。お金だけでなく、時間、人間関係、体力、家族との役割まで含めて考えてほしい。

そして、完璧な計画を作らなくてもいい。小さく試して、合わなければ変えればいい。自分が笑える日々を送れ。最後に残るのは、達成した日付でも、資産のスクリーンショットでもなく、どんな毎日を過ごしたかやと思っています。

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