FIRE COLUMN
FIREとは?意味・種類・メリット・デメリットを経験者目線でわかりやすく解説

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FIREしたい理由を聞いてみて、僕が考え直したこと
「なぜFIREしたいのですか?」と聞かれたとき、資産額や利回りの話だけでは答えきれない人が多いのではないでしょうか。のんびりしたい、家族と過ごしたい、働く量を自分で決めたい。反対に、定年まで働きたくない、忙しすぎる、お金が不安という理由もあります。
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FIREとは、働かなくても生活できる土台を作り、働くかどうかを自分で選びやすくする考え方です。完全FIREだけでなく、少し働くサイドFIREも含めて、意味・種類・メリット・デメリットを見ていきます。
FIREって何の略やねん。最初に聞いたとき、僕は正直そう思いました。
FIREは、Financial Independence, Retire Earlyの頭文字です。日本語では「経済的自立と早期退職」。資産や収入の土台を作って、生活のために嫌な仕事を続けなくてもいい状態を目指す生き方です。
ただし、FIREは「一生働かないぞ」という宣言とは少し違います。働いてもいい。休んでもいい。会社を辞めてもいい。また始めてもいい。自分で選べる余白を作ることが、FIREの大事なところやと思っています。
僕自身は28歳で投資に目覚め、30歳で資産6000万円を作って会社を辞めました。FIRE生活は6年目になります。実際にやってみると、自由は最高でしたが、毎日がキラキラするわけでもない。ゲーム三昧になった時期もあるし、暇や孤独に悩んだ時期もある。FIRE、思ってたより奥深いんよな。
ここでは、FIREの意味や種類、メリットとデメリットを、教科書の説明だけで終わらせず、僕がやってみて感じた現実も交えて話します。
FIREとは「お金のために嫌な仕事を続けなくていい状態」
FIREの「FI」はFinancial Independence、経済的自立です。給料が止まったとしても、資産からの収入や小さな仕事で生活を回せる状態を指します。
「RE」はRetire Early、早期退職。定年まで働くのが当たり前という道から、早めに外れることです。ただ、ここでいう退職は、何もせず家で寝続けることまで意味していません。
僕の中では、FIREは「経済的自立と嫌な仕事からの早期退職」です。好きでやっている仕事までやめる必要はない。会社員をやめたあと、文章を書く、動画を作る、コミュニティを運営する。そういう活動を選んでもええ。
大切なのは、生活費のためにどうしても続けなければならない仕事を、断れる状態になること。働くこと自体を悪者にすると、FIREの意味が少しズレてきます。
FIREはお金持ちになることと同じではない
資産が多ければ多いほど、FIREに近づきやすい。これは間違いではありません。でも、資産額が大きいことと、経済的に自由であることは同じではないんよな。
たとえば資産が1億円あっても、毎日株価を見て、1000円の支出を惜しみ、減るのが怖くて何も楽しめないなら、その人は本当に自由でしょうか。逆に、資産がそこまで多くなくても、生活費を抑え、少し働く選択肢があり、家族や仲間と穏やかに過ごせるなら、自由を感じられる人もいます。
僕は資産が増えた時期も、減った時期も経験しました。数字が増えれば不安が終わると思っていたのに、増えたら増えたで「もっと減らしたくない」が出てくる。ぶっちゃけ、残高だけを追いかけていると、会社を辞めてもお金に追いかけられます。
FIREの目的は、資産額で人に勝つことではありません。自分が守りたい生活を、給料だけに握られずに続けられること。ここを見失わないほうがええやな、と思います。
FIREにはどんな種類がある?
FIREには、厳密に決まった分類があるわけではありません。人によって呼び方も少し違います。初心者の人は、次の3つを押さえておけば十分です。
| 種類 | ざっくりした意味 | 向いている考え方 |
|---|---|---|
| 完全FIRE | 生活費を資産収入だけでまかなう | 仕事から完全に離れたい |
| サイドFIRE | 資産を土台に、少し働いて不足分を補う | 自由と収入を組み合わせたい |
| バリスタFIRE | 短時間の仕事などで社会との接点も残す | 保険や人とのつながりも重視したい |
完全FIREは、資産だけで生活費を出すので、必要な資産額が大きくなりやすい。サイドFIREなら、月3万円、5万円、10万円でも自分で補うことで、資産の減り方をゆるめられます。
僕はサイドFIREを選びました。会社、YouTube、コミュニティ、文章、ゲーム、トレード、配達。やってきたことはバラバラですが、必要なら何かをして稼げる、という逃げ道はかなり大きいです。
「FIREしたのに働くの?」と思う人もいるかもしれません。でも、働いてはいけないルールなんてない。働くかどうかを自分で選べるなら、それも十分FIREの範囲やと思います。
僕が30歳でFIREして、最初に勘違いしたこと
僕は資産6000万円を作って、30歳で会社を辞めました。会社員時代は、毎日が金曜日の夜になったら最高やと思っていたんです。
そして、いざ自由になる。朝からゲームをする。動画を見る。昼寝をする。外食する。最初はめちゃくちゃ楽しい。これが一生続くなら、FIREは完全勝利やん、と。
ところが、人間は好きなことだけしていても飽きます。会社員のように「月曜日だから起きる」「締切があるから進める」という強制力がなくなると、自分で予定を作らなあかん。僕はFIRE後、2年半くらい堕落した時期がありました。
その後は会社を作ったり、YouTubeを始めたり、FIREコミュニティを運営したり、ゲームで稼いだり、いろいろ試しました。全部がうまくいったわけではありません。むしろ、失敗のほうが多い。でも、何も決められていない日々を、自分で少しずつ組み立て直す感覚はありました。
FIREしたら人生の問題が消えると思っているなら、そこは期待しすぎないほうがいい。会社を辞めるのはゴールではなく、出口を出たあとの生活を作るスタートなんよな。
FIREのメリットは、時間を自分で使えること
FIREのメリットは、何といっても時間です。平日の昼に散歩できる。家族の予定に合わせられる。体調が悪ければ休める。興味のあることを、会社の許可なしで試せる。
僕の生活は、朝から家事をして、子どもを送り、文章を書いて、昼にラーメンを食べ、散歩しながら考え事をする。夕方に迎えに行く。華やかさはありませんが、この普通の時間を自分で選べることがありがたい。
若いときの時間や、子どもの小さな成長は、あとからお金を出しても買い戻せません。FIREは高級車や豪華な旅行のためだけにあるのではなく、今日の昼飯を誰と食べるか、どんな気分で歩くかを自分で決めるためにも使えます。
また、嫌な仕事から離れられると、考え方に余裕が戻ります。会社に合わせるために我慢していたことを見直せる。自分の好きや得意から、仕事や活動を作り直せる。これは、ほんまに大きな変化でした。
FIREのデメリットは、自由の使い道まで自分で決めること
FIREにはデメリットもあります。ここを隠して「最高やで!」だけで終わると、あとでしんどい。
- 予定がなく、暇や退屈を感じる
- 会社の肩書きや自然な会話がなくなり、孤独になる
- 資産が減ると、働いていない分だけ不安が大きくなる
- 生活リズムが崩れ、何者でもないような焦りが出る
- 家族と過ごす時間が増えるぶん、役割やお金の話も増える
僕も、FIRE直後はゲームばかりして、自由を持て余しました。自分で自分に締切を作らないと、文章も企画も進まない。自由過ぎると溺れる、自ら制約を課せ。これは大げさな言葉ではなく、僕が実際に感じたことです。
会社は、給料だけでなく、生活リズム、人との会話、役割、達成感まで一緒にくれていました。辞めて初めて気づく機能もある。せーへんもんやな、と思っていた自己管理を、毎日やらなあかんようになります。
FIRE後も働くのは失敗やない
FIREしたあとに働きたくなったら、それは失敗ではありません。暇だから働く。人と話したいから働く。面白そうだから働く。資産を守りたいから少し稼ぐ。どれもアリです。
僕もフードデリバリーを試したことがあります。投資で資産が大きく動く世界とは違い、自転車で走って数千円を稼ぐ。金額以上に、「必要なら自分で稼げる」と思えたことが大きかった。
FIREを「二度と働かないこと」と定義すると、働いた瞬間に自分を失敗扱いしてしまいます。でも、本体はそこではない。嫌な仕事を生活のために続けなくてもいい。働いてもいいし、やめてもいい。その選択権を持てることです。
完全FIREに届くまで何十年も我慢するより、資産と小さな仕事を組み合わせて、今の生活に余白を作るほうが合う人もいます。0か100かで決めんでもええんです。
FIREを目指す前に「理想の平日」を考える
FIRE後にしたいことを聞かれると、海外旅行、趣味、外食を思い浮かべる人が多いと思います。でも、僕が考えてほしいのは、何も予定がない普通の火曜日です。
朝は何時に起きるのか。誰と話すのか。昼は何を食べるのか。お金を使わずに楽しめるのか。体を動かすのか。何かを作るのか。家族とどう過ごすのか。
旅行は年に数回ですが、火曜日は何十年もやってきます。ここを想像せずに会社を辞めると、退職直後の高揚感が切れたあとに「で、今日は何するんやっけ」となりやすい。
僕は、ラーメンを食べて散歩するような地味な時間に助けられました。歩きながら次の企画を考えたり、子どもの話をしたりする。そんな小さな日常が、自由な生活の芯になっています。
FIREとは、人生を完成させることではなく選び直せること
FIREとは、資産を作って仕事をやめることだけではありません。お金と時間の使い方を、自分の意思で選びやすくすることです。
僕は30歳で会社を辞め、資産6000万円でサイドFIREを始めました。ゲーム三昧でだらけた。いろんな活動を試した。資産が増えて調子に乗った。減って不安になった。家族ができて、守りたいものの見え方も変わった。
それでも、FIREしたこと自体は後悔していません。自由になったあとも迷うし、軸はブレる。けれど、違うと思ったら方向を変えられる。働き方を変えられる。家族との時間を増やせる。この余白は、会社員時代の僕が欲しかったものです。
FIREを目指すなら、資産額だけでなく、FIRE後の平日、人とのつながり、少し働く逃げ道まで一緒に考えてみてください。ほんまに、会社を辞めた瞬間に人生が完成するわけではないんよな。
FIREはエンディングではなく、チュートリアル終了後の自由なゲームみたいなものです。何をするかは、自分で選ぶしかない。だからこそ、選び直せる人にとっては、かなりおもろい生き方やと思います。