FIRE COLUMN

地方移住でFIREは楽になる?コストだけでは決められない理由

住まい・移住
地方移住でFIREは楽になる?コストだけでは決められない理由のサムネイル

地方へ移住すればFIREが楽になる、と考えるのは少し早いです。家賃や物価だけでなく、移動、医療、家族の生活、地域とのつながりまで含めて、移住後の一日を想像する必要があります。

まいど!ワクワクFIREのまるです。

「地方へ移住したら、FIRE生活はもっと楽になりますか?」

家賃が下がり、自然が近く、ゆっくり暮らせる。そんなイメージはあります。でも、地方移住は家賃の引き算だけで決める話やないです。車、病院、買い物、仕事、家族の同意、人間関係。安くなった支出の横で、新しい負担が増えることもあります。

FIRE民が移住しがち、という話はあります。僕もFIRE後の暮らしを発信する中で、場所を変えて生活を組み替える発想には興味を持ってきました。ただ、資産が増えれば人生の不満が消えるわけではないのと同じで、住む場所を変えれば毎日が勝手に充実するわけでもありません。

地方移住で下げられる支出を確認する

地方移住で最初に期待しやすいのは住居費です。家賃や土地の価格が都市部より低い地域はあります。ただし、同じ広さでも修繕費や暖房費が違う、車が必要になる、通勤や通院の移動距離が伸びるなど、家賃以外の支出も動きます。

移住前に、現在の家計から消える費用と増える費用を並べます。家賃だけでなく、車の購入・維持、ガソリン、保険、ネット環境、買い物の交通費まで含める。安い地域を探す前に、自分たちの生活がどんな移動で成り立っているかを見たほうが、計画は外れにくいです。

FIREで大切なのは、月の支出を下げることだけではありません。支出を下げた結果、家族の時間や健康が削られていないか。節約が生活の不満に変わったら、資産を守る意味が薄くなります。

車が必要な暮らしを想像する

地方では、駅や店、病院、学校への距離が生活のしやすさを左右します。車が一台で足りるのか、家族それぞれに必要なのか。運転できない時期が来たらどうするのか。ここを考えずに移住すると、自由より移動の制約が増えることがあります。

FIRE後に働く量を減らしても、買い物や通院に時間がかかれば、平日の自由は減ります。反対に、家の近くで生活が完結し、自然の中を歩けるなら、地方の環境が大きな価値になることもある。地域名より、自分の一日の動線を見ることが大切です。

まずは短期滞在で、平日と休日の両方を過ごす。観光ではなく、買い物、ゴミ出し、病院への距離、雨の日の移動まで試す。理想の景色だけを見て決めないことが、後悔を減らします。

家族がいるなら移住は一人で決めない

一人なら、自分が気に入った場所へ動けます。家族がいると、配偶者の仕事、子どもの学校、親との距離、家事の分担が関係します。移住したい人の熱量だけで進めると、家族の誰かが暮らしの代償を払うことになります。

僕は妻が働き、僕が子どもの送迎や家事育児を担う生活を経験しています。家族が増えると、住む場所の便利さを自分一人の好みだけで決められないと分かります。移住先で誰が何を担うのか、家族それぞれの安心は何かを話しておきたいです。

子どもがいるなら、教育や友人関係もあります。大人にとっての自然が、子どもにとっても同じ価値とは限らない。家族全員が「ここでどんな一日を過ごすか」を想像することが欠かせません。

地方での人間関係は自動でできない

地方へ行けば、自然に地域へ溶け込めるとは限りません。これまでの人間関係から離れ、知り合いの少ない場所で暮らすことになります。会社を辞めた後は、仕事のつながりも薄くなるので、居場所を自分で作る必要があります。

僕はFIRE後にコミュニティを作り、人と話せる場所の大切さを感じました。住み替えを考えるときも、近所付き合いが得意かどうかだけでなく、オンラインの仲間、趣味、友人との距離をどう保つかを考えます。

誰とも関わらない静かな暮らしを望む人もいます。それが悪いわけではありません。ただ、困ったときに相談できる相手がいるか、家族だけに会話を集中させないかは、資産と同じように準備しておきたいです。

仕事を完全に切らず、地方で試す

地方移住と完全FIREを同時にすると、収入、人間関係、住まいの三つが一気に変わります。負荷が大きいなら、先に働く量だけを変える、短期滞在する、Side FIREの活動を続けるなど、一度に変えるものを減らす方法があります。

僕はFIRE後に会社、YouTube、コミュニティ、文章、配達など、いろいろな活動を試しました。全部が安定収入になったわけではありませんが、会社を辞めても役割を作れることは分かりました。地方でも、小さな仕事や活動があると、生活のリズムと人との接点を保ちやすくなります。

働くことをFIREの失敗にしない。移住後に地域の仕事をする、オンラインで活動する、必要なら都市へ戻る。選択肢を残すほど、移住の決断は軽くなります。

移住後の生活を数字と感覚で確認する

移住の計画は、家計表だけでは不十分です。毎月の支出、年間の支出、資産からの取り崩しに加えて、朝起きたときの気分、外へ出る回数、家族との会話も確認したいところです。

FIRE直後の僕は、自由時間をゲームへ使いすぎました。時間があるのに、満足感が増えない。そんな経験から、住まいを決めるときも「安く暮らせるか」だけでなく、「ここで何をしたくなるか」を見ます。

散歩する道がある、人と会える、家族で過ごせる、発信や仕事ができる。大きな観光地でなくても、日常に小さなワクワクがある場所なら、FIREとの相性はよくなります。

地方移住でFIREが楽になる条件

地方移住でFIREが楽になるのは、家賃が下がるときだけではありません。生活の動線が短くなり、家族が納得し、健康や人間関係を保てて、必要なら収入や活動へ戻れるときです。

僕は、資産の数字を追い続けるより、家族との時間、健康、居場所を含めた「第二の資産」が大事だと考えるようになりました。地方へ行くことも、その資産を増やす手段になる場合があります。でも、移住そのものを目的にしないことです。

まずは一週間、できれば平日のある期間を試してみる。合わなければ戻る。住む場所もFIREも、選び直していい。コストだけに引っ張られず、自分たちの一日を基準に決めればええんやと思います。

関連するワクワクFIREの情報