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早期退職するにはいくら必要?年代・生活費別に必要資産をシミュレーション

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早期退職に必要な金額は、年齢と生活費だけでなく、退職後にいくら稼ぐか、年金まで何年あるかでも変わります。月の不足額を出し、年代・生活費別の目安を試算します。
早期退職するにはいくら必要なのか。毎月の生活費が15万円なら、20万円なら、40代なら、50代なら。検索すると大きな数字が並びますが、必要資産は年齢だけで決まるものではありません。生活費から収入を引いた「毎年の不足額」と、資産を使う期間を分けて考えると、距離感がつかみやすくなります。
ここで出す数字は、未来の運用成果を約束するものではありません。税金、健康保険、年金、家族の支出、相場の下落を全部正確に当てることもできない。まず単純な計算で輪郭を出し、次に悪いケースを足していく。早期退職のシミュレーションは、答えを決める機械というより、どこを見直すかを教える道具やと思っています。
僕は30歳で会社を辞めたとき、資産額だけを見ていたわけではありません。生活費、資産の値動き、家族の変化、働く可能性をまとめて考えました。それでも、あとから資産が大きく動き、FIRE後の働き方も変わった。数字は大切やけど、数字だけで人生を固定するのは危ないんです。
まずは年間の不足額を計算する
早期退職後に資産から補う金額は、ざっくり次の式で考えられます。
年間の不足額 = 年間支出 − 退職後の収入
年間支出には、毎月の生活費だけでなく、税金、健康保険、年金、住まい、車、家電、旅行なども入れます。退職後の収入には、短時間の仕事、配当、事業収入、家族の収入などを置く。ただし、仕事や運用収入は毎年同じとは限らないので、最初は少なめに置くほうが安全です。
生活費別の必要資産を単純計算する
下の表は、年間支出を月の生活費だけで置き、収入や税・保険を含めない単純な目安です。4%と3%は、年間不足額を資産で割る計算上の参考率です。実際の運用利回りや取り崩しの安全性を示すものではありません。
| 月の生活費 | 年間支出 | 4%で割った場合 | 3%で割った場合 |
|---|---|---|---|
| 15万円 | 180万円 | 4,500万円 | 6,000万円 |
| 20万円 | 240万円 | 6,000万円 | 8,000万円 |
| 25万円 | 300万円 | 7,500万円 | 1億円 |
| 30万円 | 360万円 | 9,000万円 | 1億2,000万円 |
たとえば月20万円の生活費なら、単純計算の年間支出は240万円です。月5万円の収入が続く前提なら年間60万円を引き、年間不足額は180万円になります。この場合、4%なら4,500万円、3%なら6,000万円という見え方になる。ただし、月5万円の仕事が休止する月、相場が下がる年、急な支出が出る年も置かなあかん。収入を全部あてにした数字は、見た目より弱いことがあります。
40代・50代・60代で何が変わるのか
年齢が変わると、最初の年間不足額よりも、資産を使う期間と年金までの距離が変わります。たとえば65歳から年金を受け取ると仮置きすると、40歳は25年、50歳は15年、60歳は5年の橋を考えることになります。実際の受給見込額や手続きは人によって違うため、日本年金機構やねんきんネットで確認します。
| 退職年齢の例 | 65歳までの期間を仮置き | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 40代 | 約20〜25年 | 運用期間が長く、家族・住まい・働き方の変化も大きい |
| 50代 | 約10〜15年 | 年金までの不足額、退職金、健康保険を年単位で見る |
| 60代前半 | 数年 | 年金開始時期、医療費、働く収入の有無を確認する |
40代の早期退職では、資産が大きく見えても、長い期間にわたって取り崩す可能性があります。50代なら期間が短くなる一方、再就職のしやすさや健康状態も変わる。年齢だけで「40代は無理」「50代なら安心」と決めるのは、ぶっちゃけ雑すぎます。
僕が資産6000万円を見ても安心しきれなかった理由
僕は30歳で資産6000万円を作って会社を辞めました。金額だけを見ると、毎月の生活費をかなり長く支えられそうに見える。でも、30歳で辞めると期間が長い。家族が増えるかもしれないし、住む場所も変わる。何より、相場は自分の都合では動いてくれません。
実際、あとになって資産が大きく増えた時期もあれば、大きく減った時期もありました。資産が増えたから一生安心、減ったから全部失敗、という単純な話ではない。働く、支出を見直す、現金を置く、家族と話す。資産以外の手札を持っているかが、早期退職後の安心感を左右します。
シミュレーションに入れたい5つのケース
- 予定どおりの生活費。今の家計を基準に、毎年いくら不足するかを見る。
- 生活費が20%増えるケース。物価、家族、住まい、介護などの変化を置く。
- 収入がゼロになるケース。副業や短時間の仕事が続かない期間を想定する。
- 退職直後に相場が下がるケース。売却を急がずに済む現金の期間を確認する。
- 退職時期を数年遅らせるケース。資産を増やすだけでなく、年金や再就職の選択肢がどう変わるかを見る。
入力した数字がきれいに右肩上がりになっても、それは未来の保証ではありません。逆に、悪いケースで一時的に資産が減っても、支出を下げる、働く量を増やす、退職を遅らせるという手が残っているなら、そこで終わりでもない。数字の結果より、結果を見て何を変えられるかが大事です。
ワクワクFIRE研究室で、自分の条件を動かしてみる
生活費、資産、働く収入、退職年齢を自分の条件に置き換えると、一般論よりも現実が見えます。数字を一度入れて終わりではなく、生活費が増えたら、収入が止まったら、退職を遅らせたら、と条件を動かしてみる。ワクワクFIRE研究室でも、FIRE人生を数字でシミュレーションできます。
早期退職に必要な金額は、誰かの6000万円や1億円をそのまま移すものではありません。自分の生活費と、資産を使う期間と、働く可能性を一緒に置く。切り札を常に持て、余裕の根拠を潜ませろ。僕はこの考え方を、資産額が動いたあとほど強く感じています。