FIRE COLUMN
サイドFIREと会社員はどっちが幸せ?収入・自由時間・安定性を比較

COMMUNITY
FIREを本音で話せる場所
ワクワクFIRE道。FIREや自由な人生を目指す人が交流できるコミュニティ。
community.camp-fire.jp ↗
サイドFIREと会社員のどちらが幸せかは、収入の大きさだけでは決まりません。自由時間、安定性、生活リズム、人とのつながり、家族との時間を同じ表に置いて比較します。
サイドFIREと会社員、どっちが幸せなんやろう。検索する人の頭には、たぶん「会社を辞めれば自由になれる」という期待と、「収入が不安定になったら怖い」という不安が同時にあります。
僕は30歳で資産6000万円を作って会社を辞めました。だから、会社員のしんどさも、サイドFIREの自由も知っています。とはいえ、サイドFIREになった瞬間に幸福ゲージが満タンになったわけではありません。むしろ、会社が勝手に与えてくれていたものに気づきました。
会社員とサイドFIREを比べるときは、年収だけで勝負させないほうがいい。時間、安定、家族、役割、体力、人との会話まで、同じテーブルに置いて考えます。
サイドFIREと会社員を5つの軸で比べる
| 比べる点 | 会社員 | サイドFIRE |
|---|---|---|
| 収入 | 給与を中心に毎月の見通しを立てやすい | 資産と仕事の組み合わせで波がある |
| 自由時間 | 勤務時間や通勤でまとまった制約がある | 働く量を減らせるが、自分で管理する必要がある |
| 安定性 | 会社や雇用条件に支えられる | 資産の値動きと仕事の継続性に左右される |
| 生活リズム | 予定や締切が自然に入る | 自分で予定と締切を作る |
| 人とのつながり | 同僚や組織との接点が生まれやすい | 自分から場や会話を作る必要がある |
| 家族との時間 | 勤務時間との調整が必要 | 時間を出しやすいが、家庭の役割は増えることもある |
サイドFIREは、会社員の上位互換ではありません。会社員には、毎月の給与、社会保険、同僚、役職、締切、学ぶ環境がある。面倒に見えるものの中に、生活を支えている機能がけっこう入っています。
僕が会社を辞めて、最初に感じたこと
会社を辞めた直後は、平日の昼に散歩できるだけで嬉しかった。嫌な会議も、満員電車も、決まった出勤時間もない。自由になった実感は、ほんまに大きかったです。
その一方で、仕事が自動的にくれていたものも消えました。朝起きる理由、誰かとの会話、納期、役割、適度なプレッシャー。FIRE5年目の頃には、時間の濃度が薄くなったり、「ミスしたい、怒られたい」と思ったりしたこともあります。怒られたいと言っても、会社に戻りたいという単純な話ではありません。踏ん張る理由が欲しくなったんです。
会社員を見下して「自由になった自分が勝ち」とするのは違う。働く人には働く人の事情と強さがあります。制約の中で時間を作り、副業を続け、家族を支える人を見て、僕自身も考え直しました。
サイドFIREの自由は、管理しないと薄まる
サイドFIREでは、働く日を自分で決められる代わりに、決めなければ一日が溶けます。僕も「今日は何をしよう」と考えているうちに、夕方になったことがあります。自由なはずなのに、何も選べていない状態です。
会社員なら、嫌でも予定が入ってきます。サイドFIREでは、家族との約束、発信の締切、運動、人と話す時間を自分で置く必要がある。自由過ぎると溺れる、自ら制約を課せ。これは格好いい標語ではなく、生活のメンテナンスです。
一方で、制約を選べることは大きい。家族の予定に合わせる。疲れた日は休む。面白い仕事だけ試す。資産が減ったら仕事を増やす。会社員時代には難しかった調整を、自分の手でできるようになります。
幸せを決めるなら、収入以外の数字も見る
年収は比較しやすいけれど、幸せの全部ではありません。次のような項目を、会社員とサイドFIREで一週間分だけ比べてみます。
- 自分で使える時間は何時間あるか
- 家族と落ち着いて話せる日は何日あるか
- 仕事のあとに体力がどれぐらい残るか
- 人と話して「今日はよかった」と思える回数は何回か
- 収入が一か月止まっても生活が回るか
サイドFIREは自由時間が増えるけれど、その時間を楽しく使う力も必要です。会社員は時間が限られるけれど、制約の中で動く強さが身につく。どちらにも、得るものと失うものがあるんよな。
会社員を続けたほうがいい人
- 給与の安定や福利厚生を、今の生活で重く必要としている人
- 仕事の人間関係や役割が、しんどさ以上に支えになっている人
- まだ資産と生活費の計算ができていない人
- 会社の外で収入や居場所を作る準備が整っていない人
会社を辞めないことは、負けでも先延ばしでもありません。働きながら貯める、転職する、勤務時間を変える、副業を試す。会社員のまま自由度を上げる道もあります。
サイドFIREを考えやすい人
- 生活費の一部を資産で支え、嫌な仕事から距離を取りたい人
- 家族との時間や自分の体力を、収入と同じくらい大切にしたい人
- 仕事の種類を変えたり、必要なら少し働いたりできる人
- 自分で予定を作り、生活を整える覚悟がある人
サイドFIREを選んでも、働きたくない日があります。逆に、働きたい日もある。僕は発信や家事育児をしながら、フードデリバリーも試しました。初回プラス2万2000円という結果はありましたが、単発の実績です。こうした小さな労働を選べる余白が、僕にとっての自由でした。
会社員からサイドFIREへ移るなら段階を作る
- 生活費を一年分の視点で見る。月の支出だけでなく、税金、保険、旅行、家電などを含める。
- 会社の外で小さく働く。発信、業務委託、短時間の仕事など、続くかを試す。
- 平日の時間割を試す。会社がなくても起きる時間、家事、人と話す予定を作る。
- 戻る道を残す。資格、実績、人脈、体力など、また働くための資源を切らない。
いきなり「会社員かサイドFIREか」を人生の最終回答にしなくていい。週末に試す、転職する、休職する、働く日数を減らす。選択肢を増やしてから決めるほうが、後悔しにくいです。
どっちが幸せかは、自分の大事なものから決まる
会社員は収入と安定を得やすい代わりに、時間や働き方の自由が限られます。サイドFIREは時間と選択肢を持ちやすい代わりに、資産の値動きと自己管理を引き受けます。
僕は会社を辞めてよかったと思っています。でも、会社員時代が全部無駄だったわけでもない。そこで働いた経験、人とやり取りした力、苦い失敗も、FIRE後の活動に残っています。
幸せは「どっちの肩書きか」ではなく、今日の時間を自分が納得して使えているかで測るもの。仕事も家族も両取りしろ。そんな気持ちで、収入だけでは見えない手札も大事にしたらええんやと思います。