FIRE COLUMN

サイドFIREとは?完全FIREとの違いと現実的な始め方

FIRE後の仕事・収入
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サイドFIREとは、資産収入だけで暮らす完全FIREではなく、資産を土台に好きな仕事や小さな収入を組み合わせる生き方です。30歳で資産6000万円で会社を辞めた僕が、配達・発信・家事育児まで含めて、完全FIREとの違いと始め方を話します。

サイドFIREとは何なん? ひと言でいえば、資産を土台にしながら、好きな仕事や小さな収入を組み合わせる生き方です。

完全FIREのように、生活費をすべて資産収入だけでまかなう形ではありません。必要なら働く。面白そうなら挑戦する。しんどくなったら離れる。会社員を続けるか、完全に辞めるかの二択から少し離れて、自分で働き方を選びやすくする考え方です。

僕自身は、28歳で投資に目覚め、30歳で資産6000万円を作って会社を辞めました。自己紹介の時点から、自分をサイドFIRE人と呼んでいます。とはいえ、その後の生活はずっと同じではありません。YouTube、コミュニティ、文章、ゲーム、トレード、配達、家事育児。いろいろ試しながら、今の形を探してきました。

サイドFIREは、収入を完全に捨てる生き方ではありません。むしろ、資産と自分の時間を使って、生活を組み直していく生き方なんやと思っています。

サイドFIREとは、資産と選んだ仕事を組み合わせること

僕が2024年の自己紹介で書いたサイドFIREのイメージは、「資産運用+自由に好きな仕事をする」という両刀です。会社員という雇われ方からは離れ、資産を安心の担保にして、自分が選んだことを少しやる。

ここでいう仕事は、必ずしも大きな事業や高収入の副業でなくていい。文章を書く。動画を作る。人の相談に乗る。配達をする。短時間の仕事を受ける。家のことや子育てを担う。収入、やりがい、社会との接点、家庭での役割は、少しずつ分けて考えたほうが現実に近いです。

サイドFIREを「資産だけでは足りない人の苦肉の策」と見る人もいるかもしれません。でも、僕の感覚は違います。嫌な仕事を生活のために続けなくてもよくなり、やりたい活動を選べる。その選択権に価値があります。

完全FIREとの違いは、働くことを最初から敵にしない点

考え方生活費の主な支え働き方のイメージ
完全FIRE資産収入を中心にまかなう仕事から離れることを重視する
サイドFIRE資産+選んだ仕事や収入必要な分だけ、自由に組み合わせる
バリスタFIRE資産+短時間の仕事など社会との接点や制度も含めて考える

呼び方に厳密な統一ルールがあるわけではありません。人によってサイドFIREの範囲は少し違います。ここでは、資産を生活の土台にしつつ、仕事や活動からも収入・役割・つながりを得る形として話します。

完全FIREは、仕事をしなくても生活できるだけの資産を用意するぶん、目標額が大きくなりやすい。サイドFIREは、足りない分を少し稼ぐ前提なので、より早く会社から離れられる人もいます。ただし、少し働く収入がずっと続く保証はない。ここは都合よく計算しないほうがええです。

僕は30歳で会社を辞めても、仕事をゼロにはしなかった

僕は30歳で会社を辞めたあと、何もしない生活をずっと続けたわけではありません。会社を作った。YouTubeでFIREの話をした。コミュニティを運営した。noteを書いた。ゲームで稼ぐことも試した。投資やトレードにも向き合った。

この中には、収入になったものもあれば、ほとんどお金にならなかったものもあります。だから、全部を安定した収入源として見せるつもりはありません。好きな活動と収入は、重なることもあるけれど、同じではないんよな。

2026年には、フードデリバリーも試しました。YouTubeや文章のように頭を使う活動とは違い、自転車で走って、その日の仕事を終えれば報酬が入る。初回はプラス2万2000円になりましたが、これは単発の結果です。継続収入の保証ではありません。

それでも、体を動かしながら小さく稼ぐ感覚は新鮮でした。FIREしたのに働いたら負け、ではない。FIREしたからこそ、面白い労働を試せる。嫌なら離れられる。ここがサイドFIREの面白さやと思います。

サイドFIREで働く理由は、収入だけではない

会社員時代の仕事には、給料以外の機能もありました。朝起きる理由がある。人と会話する。締切がある。役割がある。小さな達成感がある。辞めてから、嫌な部分だけを切り離して、それ以外も全部いらないとは言えないと分かりました。

FIRE5年目の頃、僕は「ミスしたい、怒られたい」と書いたことがあります。ドM宣言ではありません。自由すぎると、自分を追い込む理由がなくなる。適度なプレッシャーや、誰かとの約束がないと、時間の濃度が薄くなるという話です。

仕事を選べるようになると、収入の金額だけで活動を評価しなくなります。誰かの役に立つか。面白いか。家族との時間を守れるか。自分が続けられるか。そういうものも、同じテーブルに乗ってくる。

サイドFIREは、労働を完全に消すことではなく、労働の意味を自分で選び直すことでもあります。

月5万円の収入で、必要な資産の見え方は変わる

サイドFIREを考えるとき、よく出てくるのが「資産+月数万円」の組み合わせです。たとえば、年間生活費が300万円で、毎月5万円を自分で稼ぐとします。年間60万円を補えれば、資産から出すお金は単純計算で240万円になります。

これは計算の見え方を説明するための例で、僕が読者にすすめる必要額でも、収入の保証でもありません。税金、経費、働けない時期、相場の下落もあります。月5万円をずっと確実に稼げる前提で、退職を決めるのは危ないです。

それでも、「生活費の全部を資産から出す」以外の道が見えることは大きい。月5万円という数字そのものより、不足分を自分で調整できるという発想が、気持ちを軽くしてくれます。

週2日働く。短時間の仕事を受ける。文章や動画を作る。配達をする。家の役割を引き受ける。どれが合うかは、人によって違います。収入と自由のバランスを、自分の生活に合わせて作るんです。

家族ができると、サイドFIREの意味も変わる

独身のときのFIREは、自分の時間をどう使うかが中心でした。どこへ行くか。何を食べるか。何に挑戦するか。ところが、家族ができると、自由の使い道が自分一人の問題ではなくなります。

2026年6月の公開noteで、僕は妻がフルタイムで働き、自分が家事や育児を担う「専業主夫FIREっぽい生活」を書きました。子どもは同記事公開時点で1歳。保育園の送迎、家事、食事、寝かしつけが一日の軸になり、平日の日中に発信やコミュニティの活動をしています。

見方によっては、自分の自由な時間が減ったとも言えます。でも、子どもの急な予定に対応できる。妻の負担を減らせる。小さな成長を近くで見られる。働かない時間を、家庭を回す役割に使うことも、サイドFIREの一つの形やと思っています。

夫婦のどちらが働くか、どちらが家にいるかに、決まった正解はありません。家族が納得しているか。生活が回っているか。将来も続けられるか。ここを話さず、世間のテンプレだけで決めると、あとでしんどくなります。

資産が減ったとき、また働けるのがサイドFIREの逃げ道

FIRE後の資産が、いつも増えるとは限りません。僕は投資で大きく勝ったこともあれば、2024年に約5000万円の損失を出したこともあります。2026年2月には、過去のピークから一億円弱減り、家族の不安も踏まえてポジションを大きく整理しました。

この経験から、FIRE後に働くことを負け扱いするのは危険だと感じています。資産が減った。生活を見直す。少し稼ぐ。守る資金と増やす資金を分ける。必要なことをやるだけです。

FIREは一度達成したら、二度と形を変えられない契約ではありません。完全FIREからサイドFIREへ、サイドFIREから少し休む形へ。家族が増えたら家庭を重くし、資産が減ったら収入を重くする。状況に合わせて調整していい。

「せっかくFIREしたのに、また働くの?」と言われるかもしれません。でも、嫌な仕事を断れる状態を作ったあとで、自分で選んだ仕事をするなら、それはFIREの失敗ではありません。むしろ、選択肢を使っているだけやなと思います。

サイドFIREを始める前に決めておきたい5つ

サイドFIREは、会社を辞めてから考えればいいものではありません。退職前から、次の項目を紙やメモに書いておくと、数字だけで突っ走りにくくなります。

  1. 年間の生活費。最低限の生存費と、家族・趣味・旅行・挑戦に使いたいお金を分けて出す。
  2. 資産から出す額。仕事の収入をゼロにした場合と、月数万円を補う場合の両方を計算する。
  3. 仕事の条件。週何日までか、何時間までか、どんな仕事なら続けられるかを決める。
  4. 働けない時期。病気、家族の事情、相場の下落で収入が止まる場合に、何を守るか確認する。
  5. やめる基準。その仕事が苦しくなったとき、いつでも離れられるように条件を作る。

「好きなことを仕事にすればいい」と言われても、好きなことがすぐ収入になるとは限りません。僕も発信やコミュニティを続けながら、うまくいかない時期を何度も経験しました。だから、好きな活動、安定した収入、社会との接点を、同じものとして一気に期待しないほうがええです。

サイドFIREに向いている人、少し慎重になったほうがいい人

向いているのは、生活費を下げる工夫ができ、必要なら小さく働くことを恥ずかしいと思わない人です。会社から離れたいけれど、完全な無職にこだわらない。自分で予定を作れる。失敗したら方向を変えられる。こういう人は、サイドFIREの柔らかさを活かしやすいと思います。

一方で、働く収入をかなり楽観的に見積もる人、家族と計画を共有できていない人、相場が下がったときに資産を取り崩す心の準備がない人は、退職を急がないほうがいい。資産額だけを達成しても、生活設計ができていなければ、自由がプレッシャーに変わることがあります。

「サイドFIREなら少ない資産で余裕」と考えるのも違います。働く体力や案件、家族の事情は変わります。収入がなくても数年耐えられる資金を持つ。仕事をやめても戻れる力を育てる。ここまで含めて、サイドFIREの準備です。

まずは小さく試して、自分の自由を測る

いきなり会社を辞める前に、週末や仕事終わりに小さく試す方法があります。文章を書く。動画を出す。短時間の仕事をする。家計を一人で管理してみる。平日の夜に、会社以外の活動を続けてみる。

やってみると、自分が何に向いているかだけでなく、何が続かないかも分かります。僕もいろいろ始めて、飽きて、また別のことを始めました。計画通りに一直線で進んだわけではありません。それでも、試した経験があると、FIRE後の白紙に少し線を引けます。

サイドFIREは、完成した生活を買う制度ではありません。生活費、資産、仕事、家族、健康、人とのつながりを、その時々で組み合わせる実験です。自由過ぎると溺れる、自ら制約を課せ。先に小さなルールを作ると、自由を長く楽しみやすくなります。

サイドFIREとは、働くかどうかを選び直せる状態

サイドFIREとは、資産を土台にしながら、必要な仕事や好きな活動を自分で組み合わせる生き方です。完全FIREより必要な資産を抑えられる場合がある一方、収入が続く保証はない。自由が増えるぶん、自分で生活を設計する責任も増えます。

僕は30歳で会社を辞めて、サイドFIREを始めました。そこから、ゲーム三昧になり、発信を始め、コミュニティを作り、投資で失敗し、家事育児を担い、配達まで試した。働き方は一つに固定されていません。

ぶっちゃけ、サイドFIREに唯一の正解はありません。完全FIREを目指してもいい。会社員を続けてもいい。週2日だけ働いてもいい。家族のために家にいてもいい。大事なのは、誰かの「こうあるべき」ではなく、自分たちの生活に合う形を選ぶことです。

FIREの本体は、働かないことではなく、嫌な仕事を断り、必要なら働き、やめたければやめられる選択肢やと思っています。資産だけでなく、体力、人とのつながり、経験、好きなことも一緒に育てる。そうすれば、サイドFIREはかなり現実的で、しかもおもろい生き方になります。

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