FIRE COLUMN
FIREはやめとけと言われる理由は?その意見は本当に正しいのか

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FIRE4年目に語ったことを、FIRE6年目の今、もう一度見直しました。会社員を辞めた直後の高揚感は落ち着き、子育てや投資の失敗、発信活動の試行錯誤を経験すると、同じ「自由」という言葉の意味が変わってきます。
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「FIREはやめとけ」という意見は本当に正しいのか。自由の裏側にある暇や資産不安を経験した僕が、FIREを美化せず、誰にでも勧めるわけでもない立場から考えます。
まいど!ワクワクFIREのまるです。
「FIREなんて、やめとけ」
こう言われると、FIREを目指している側は少しムッとするかもしれません。でも、僕はこの意見を全部まちがいだとは思っていません。実際に会社を辞めたあと、暇になったし、生活の軸も崩れた。資産が大きく下がったときは、家族の不安も現実になりました。
それでもFIREを選んだことを、今の僕は一言で後悔とは言えへん。大事なのは、誰にでも「やめとけ」なのか、それとも準備なしのFIREは「やめとけ」なのかを分けることです。
なぜFIREはやめとけと言われるのか
理由はわりと分かりやすいです。仕事を辞めたら収入が減る。資産が減ったら戻すのが大変。暇や孤独に耐えられないかもしれない。家族がいるなら、自分の決断だけでは済まない。
しかも、FIREの計算は未来を完全には読めません。相場、物価、住まい、健康、家族の事情が変わる。紙の上では成立していても、生活の中で不安が大きくなることがあります。
「やめとけ」という言葉の奥には、FIREそのものへの嫌悪より、取り返しのつかない決断を心配する気持ちがあるのかもしれません。
僕もFIRE後に「思ってたんと違う」となった
僕は30歳で会社を辞めました。時間が増えたら、やりたいことが自然に見つかると思っていた。でも、実際にはゲーム中心の生活が2年半ほど続き、昼夜が崩れ、曜日の感覚も薄くなった。
ゲームが好きで始めたことなのに、いつの間にか「今日もこれで終わった」という日が増えていく。誰にも怒られないからこそ、止めるきっかけもないんよな。
この経験だけを切り取れば、「FIREはやめとけ」と言いたくなる人の気持ちも分かります。自由を手に入れたあと、自由の使い方を準備していなかった。そこは僕の甘さでした。
資産が減ったとき、FIREの弱点が出る
FIRE後は、資産の値動きが生活の不安に直結します。働いていれば給料という別の柱がありますが、資産を取り崩す暮らしでは、下落が自分の財布へ近づいて見える。
僕は資産が大きく増えた時期を経験したあと、1億円弱を失うほどの下落も経験しました。以前の最高額を知っているからこそ、減った数字が頭から離れない。資産は残っているのに、失ったものばかり考えてしまう。
家族がいる現在は、独身のころより守りたいものが増えています。自分だけの冒険なら済む話も、妻や子どもの安心を含めると、同じリスクは取れない。FIRE批判が現実味を持つのは、こういう場面です。
やめとけ論が当てはまりやすい人
支出を把握していないまま、目標額だけで退職する人は危ないです。FIRE後に何をするかが「とにかく休む」しかなく、誰とも話さない生活が苦手な人も、いったん立ち止まったほうがいい。
家族とお金の話をしていない人、資産が減ると眠れない人、会社を辞めれば悩みがすべて解決すると考えている人。これらに当てはまるなら、FIREの前に小さな実験が必要です。
これは人格の欠点ではありません。FIREは生活全体を変えるので、今の自分と相性が合うかを確認するだけです。
FIREは「働かない」だけの制度ではない
FIREを完全に無収入で働かないことだけと捉えると、難易度が上がります。資産を土台に、少し働く。発信をする。家事育児を担う。人と関わる。こういうサイドFIREもあります。
僕も会社を辞めたあと、文章や動画、コミュニティなどの活動を続けてきました。最初から計画通りではなかったけど、働くかどうかを自分で選べることに意味があります。
「働いたら負け」「収入があったらFIRE失敗」と決める必要はないです。逃げ道を残すことは、自由を弱めるどころか、自由を長持ちさせる方法になるんよな。
反対意見を聞くと、準備の穴が見える
FIREに反対する人の話には、準備のチェック項目が隠れています。生活費はいくらか。大きな支出はいつ来るか。相場が下がったときにどうするか。家族は納得しているか。会社以外の居場所はあるか。
耳の痛い話ほど、自分の計画の弱いところを見つけてくれます。全部に反論するより、「そこはまだ決めてへんな」と認めたほうが、失敗の確率は下がる。
FIREを肯定する情報だけを集めると、退職日は気持ちよく迎えられても、問題は後でまとめて来ます。批判は、使い方によっては無料の点検です。
やめる前に、FIRE後の一日を試す
有給や長期休暇を使って、平日の一日を自分で作ってみる。朝起きる時間、食事、運動、作業、人と話す予定、夜の過ごし方を試す。
その日に「暇やな」と思ったら、暇を埋めるために何をしたいのかを書く。逆に、会社へ戻りたくなったなら、仕事のどんな部分が必要なのかを分けてみる。収入か、人との会話か、役割か、リズムか。
FIRE後に必要なのは、壮大な夢だけではありません。明日の午前をどう使うか。そこまで具体的に考えると、やめとけ論に対する自分の答えが見えてきます。
僕の答えは「準備なしのFIREはやめとけ」
FIREはやめとけと言われたら、僕は「誰にでもではない」と答えます。でも、「準備なしで会社を辞めるのはやめとけ」には、かなり同意します。
資産だけでなく、生活の型、人とのつながり、家族との合意、戻れる仕事や活動を用意する。必要ならサイドFIREにする。これなら、自由の副作用が出ても調整できます。
僕はFIREで遠回りもしました。だからこそ、FIREをキラキラした成功談だけにはしたくない。やめとけと言われる理由を見たうえで、それでも選びたいか。自分でそこまで考えたなら、他人の一言ではなく、自分の人生として進めばええと思います。