FIRE COLUMN

FIREはもうオワコン?ブーム後の今だからこそ考えたいこと

FIRE入門・考え方
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FIREが流行語として語られるかどうかと、働き方や人生を選び直す価値は別の話です。ブームという言葉から距離を置き、今の自分に必要な自由を考えます。

まいど!

「FIREって、もうオワコンなんですか?」

こう聞かれると、まず「オワコンって何を指しているんやろ」と思います。SNSで流行した言葉としてのFIREが、前ほど新鮮ではない。資産価格や働き方の環境が変わり、簡単な成功談だけでは納得されにくい。そういう意味なら、FIREを取り巻く空気が変わることはあるでしょう。

でも、嫌な働き方を続けるしかない状態から離れたい。家族との時間を増やしたい。必要なら働く、嫌なら断る選択肢がほしい。こういう願いまで、流行が終わったから消えるわけではありません。僕は30歳で会社を辞め、FIRE後の暇や資産不安も経験しました。それでも、時間を自分で選べる価値まで古くなったとは思っていません。

流行と生き方は別の話

一つの言葉が注目されると、成功例や必要資産額が目立ちます。「何歳でいくら」「何年で達成」といった数字を見て、自分も同じ道を歩かなければいけないように感じる。

でも、FIREは資格でも制度でもありません。生活費、仕事、住まい、家族、価値観を自分で選び直すための考え方です。人によっては完全に仕事を辞める必要がないし、週に少し働くSide FIREでもいい。流行の形から外れたからといって、自由の意味までなくなるわけではないんよな。

FIREは楽園ではなかった

僕は会社を辞めた直後、時間が増えたことに喜びました。けれど、ゲーム中心の生活になり、何をしてもいいのに、何をすればいいか分からない。会社の強制力がなくなった分、自分で一日を作る必要がありました。

その後、YouTube、文章、コミュニティ、配達、家事育児などを試しました。どれもキラキラした成功物語だけではありません。やってみて合わないこともあるし、続かない活動もある。FIRE後は、自由になった瞬間に人生が完成するのではなく、そこから日々を組み立てる始まりでした。

資産額の競争から降りる

FIREの話をしていると、必要資産の数字が一人歩きします。五千万円、一億円、もっと大きな額。数字は計画の材料になりますが、全員の正解ではありません。

僕は資産が一億円を超えた時期もあり、その後に大きく減る経験をしました。資産が増えたら安心が完成すると思っていたけれど、最高額と比べれば、さらに不安が生まれる。お金を増やす競争を続けるほど、自由から遠ざかることがあります。

生活費が少なく、少し働けて、家族が納得できるなら、必要な資産は変わります。数字を大きくすることより、どんな暮らしを守りたいかを先に考えたいです。

働くことを残してもFIRE

完全に働かないことだけをFIREと考えると、少し仕事をした時点で失敗に見えます。でも、資産を安全網にしながら、好きな活動や小さな仕事を組み合わせる生き方もあります。

僕は、YouTubeやコミュニティを作り、文章を書き、配達も試しました。収入の安定性はそれぞれ違いますし、配達の初回結果を継続収入のように扱うこともできません。それでも、自分で選んで働くことには、会社員時代とは違う意味がありました。

今のFIREに必要なのは現実感

FIREを目指すなら、資産が上がる前提だけで計画を作らないことです。相場が下がったらどうするか。家族の支出が増えたらどうするか。暇になったら誰と話すか。働きたくなったとき、どんな小さな仕事ができるか。

金融庁も、資産形成では自分の資産状況やライフプランに合わせて、貯蓄と投資を使い分けることが大切だと案内しています。これはFIREを勧める話ではありません。流行の数字をそのまま持ち込まず、自分の生活から考えるという当たり前の確認です。

FIREをしない選択も含めて自由

FIREしない人生が下、完全FIREが上という話ではありません。今の仕事に意味を感じているなら続ければいい。働き方だけを変える、支出を整える、休みを増やす、週に数日だけ働く。自由とは、選べる幅を持つことです。

僕自身も、FIREという言葉だけに自分を合わせるのではなく、家族の安心や役割、仲間とのつながりを含めて考えるようになりました。会社を辞めたことを証明し続ける必要はありません。必要なら働く、必要なければ休む。その可逆性が、数字よりも大事です。

変わったのはFIREより期待値

FIREを紹介する記事や発信を見ると、資産を作れば自由で満たされた毎日が続くように感じることがあります。実際には、達成後に考えることが増えます。生活費、家族、健康、役割、資産の守り方。期待値が高すぎるほど、普通の日まで失敗に見えてしまいます。

僕は、派手な成功談より、ゲームをした日や家族と食事をした日、うまくいかずに企画をやめた日も含めてFIREの生活やと思うようになりました。ブームが終わったのではなく、魔法のように語る段階から、現実の暮らしとして考える段階へ移っただけかもしれません。

ブームが終わっても問いは残る

FIREが流行語として語られなくなっても、「この働き方を続けたいのか」「お金を何に変えたいのか」「家族とどんな時間を過ごしたいのか」という問いは残ります。

僕は、資産を増やした結果、資産以外の時間や人間関係を大切にするようになりました。FIREはオワコンか、という二択で終わらせるより、自分に必要な部分だけを拾えばいい。流行の看板が外れても、自分の人生を選び直す道具として使えるなら、FIREはまだ終わっていないと思います。

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