FIRE COLUMN
暴落が来たらFIREは終わる?資産が減る恐怖との向き合い方

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暴落はFIREの計画を試す出来事です。資産が減ったとき、生活を守るお金まで売るのか、働くのか、支出を調整するのか。実際に大きな下落を経験したからこそ考えた順番をまとめます。
まいど!
「暴落が来たら、FIREは終わりですか?」
この質問に、簡単な答えを返すのは難しいです。資産が下がる幅、生活費、家族、収入、資産の中身によって、同じ暴落でも受けるダメージが違うからです。暴落したら必ず終わるわけでもないし、資産が多ければ絶対に平気というわけでもありません。
僕は、2024年に大きな急落と約5000万円の損失を経験し、2026年2月には過去のピークから一億円弱減ったと振り返る出来事もありました。数字だけを見れば派手ですが、ここで伝えたいのは損失自慢ではありません。大丈夫やと思っていた自分が、家族と生活を前にして、考え方を変えざるを得なかった話です。
暴落は資産だけでなく生活を揺らす
相場が下がると、画面の数字が減ります。でも本当に怖いのは、その数字が家賃や食費、教育費、家族の安心とつながっていることです。資産形成中なら働いて補える時間があります。FIRE後は、資産から生活費を出す場面が増えるため、下落の心理的な重さが変わります。
「長期で持つ」と決めていても、家族の不安や睡眠不足が重なると、平常時の自分とは違う判断をします。自分は冷静でいられると過信しないこと。暴落への耐性は、理屈より実際の生活で分かります。
僕が経験した急落から考えたこと
2024年には、4月と8月に大きな下落を経験しました。仮想通貨の時価評価が大きく動き、資産が一億円を超えた時期があっても、ロスカットなどで7000万円程度まで減ったと書いたこともあります。上がったから問題がなかった、とはなりません。減った怖さは、残高が戻っても消えないことがあります。
その後、2026年2月の下落では、レバレッジポジションだけでなく現物もかなり売却しました。妻の不安と子どもの存在があり、資産を増やすことより、家族の生活を守る判断を優先した。以前の自分なら、もっと持ち続けたかもしれません。でも、家族と暮らす今は、リスクの意味が変わっています。
暴落時に取り返そうとしない
資産が減ると、「早く元に戻したい」という気持ちが出ます。僕にもありました。ここでリスクを上げると、取り戻すどころか、さらに生活を危険にさらすことがあります。
損失を取り返せるかどうかは、相場の未来を当てる話になります。僕の記事に出てくる損失額や回復は、本人の一時点の記録であって、再現できる方法ではありません。読者が同じ運用をすれば同じ結果になるわけでもない。だから、相場を当てるより、生活を守るための資金を値動きから分けるほうを先に考えます。
近い生活費は暴落から離しておく
暴落の底で売るかどうかを悩まないためには、近い支出を別にしておくことが重要です。毎月の生活費、税金、保険、医療、家族の予定など、延期しにくい支出を投資の値動きに任せない。
現金は増えないので、資産形成中は効率が悪く見えます。けれど、暴落時に売らずに済む時間を買えます。家族が安心して眠れるなら、その現金は十分に役割を果たしています。数字の効率だけで判断しないことが、FIRE後は大切です。
家族との相談を投資ルールにする
家族がいる場合、投資の判断を一人の理屈だけで完結させないことです。どの資産がどれくらい下がる可能性があるのか、下がったときに生活をどうするのか、家族に伝わる言葉で共有します。
「投資を知らないから不安になる」と片付けるのは簡単です。でも、生活を一緒にしている人の不安は、投資知識のテストではありません。家族が安心できる範囲にリスクを収めることも、資産運用の仕事です。僕は、下落を通じてその当たり前を痛感しました。
暴落のニュースから距離を取る
下落局面は、情報を集めるほど冷静になれるとは限りません。SNSの予想、急いで売れという声、今が底だという声を見続けると、判断が相場の空気に引っ張られます。見る時間と確認する情報を決め、生活の会話までニュースにしないことも守りの一部です。
僕も、資産が動くと画面から離れにくくなりました。けれど、画面を見ている時間が増えても、家族の生活が良くなるわけではない。必要な数字だけを確認し、食事や睡眠、家族との時間へ戻る。暴落時ほど、投資以外の一日を残すことが大切です。
働ける道を残すことは負けではない
暴落したら、支出を調整する、収入を作る、資産からの取り崩しを抑えるという選択肢があります。FIRE後に少し働くことは、FIREの失敗ではありません。資産を安全網にしながら、自分で選んだ活動や仕事を組み合わせるSide FIREは、暴落への緩衝材にもなります。
僕も発信、コミュニティ、配達などを試してきました。継続収入を約束するものではないですが、会社に戻るか、何もしないかの二択ではないと分かりました。選択肢が一つ増えるだけで、暴落時の気持ちは変わります。
暴落後に確認したいこと
資産がいくら減ったかだけでなく、何か月分の生活費が残っているか、今すぐ必要なお金は守られているか、家族と方針を共有できているかを見ます。損失を取り戻す計画より、生活を立て直す順番を作る。
暴落は、FIREの終了ボタンではありません。ただ、資産だけに生活を預けていた計画の弱い部分を見せる出来事です。僕は大きな下落で、増やす資産と守る資産を分ける考えに変わりました。暴落をなくすことはできない。でも、暴落の日にも家族と食事をし、明日を考えられる設計は作れる。そこまで準備して初めて、FIREの自由が現実になるんやと思います。